2:孤独◆48/L8w2V3g[]:2007/02/24(土)16:05:07ID:Nw2juWFI0 俺が小学校に上がる前、が小3のとき母親が死んだ。お母さんがいなくなって、2週間ぐらいしたある日の朝、朝起きるとちゃんが朝ごはん作ってた。父さんと俺が起きてくると、ちゃんは「ほら、早く食べて」と言った。料理は確か、こげた卵焼きと、味付けなしで炒めただけのウインナー、それからおにしょう油入れただけのような吸い物だったと思う。信じられないぐらいまずかったが、せっかくちゃんが作ってくれたから、一生懸命食べたよ。3人で食事してるとき、ちゃんが「これからは私がお母さんだからね。だからもう
心配いらないからね」と言った。今思えば、お母さんが死んですっかり暗くなってた我が家に以前の明るさを取り戻そうと、ちゃんも一生懸命だったんだろうな。3:孤独◆48/L8w2V3g[]:2007/02/24(土)16:06:05ID:Nw2juWFI0でも当時の俺は、ちゃんの決意もちゃんが何を言いたかったのかも理解できなくて、せっかくの母親宣言を軽く流した。だけど父さんは、ちゃんの言葉を理解したようで、ちゃんの言葉を聞いて食事中いきなり号泣し、ちゃんに抱きついて「すまなかった。父さんがしっかりしなくちゃいけないのに」とか「ありがとな。本当にありがとう」とか言って二人して抱き合って泣いてた。まだ幼かった俺は、なぜ二人が泣いてるのかも、どうして「ありがとう」と父さんが言ったのかも理解できなかった。俺はただ、異常言動の二人をボーと見てるだけだった。父さんの突然の号泣に驚いたから、このことははっきり憶えてる。4:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:07:15ID:Nw2juWFI0それ以降、ちゃんは本当にお母さんとして頑張った。習い事のバレエやピアノも辞めて、部活もせず、掃除や洗濯、料理と家事全般を引き受けた。ちゃんの中学は、半強制的に部活に所属させられるみたいだったけど、ちゃんは特例として帰宅部を許された。俺に宿題させたりとか、近所の人に挨拶するよう教えたりなんかも、全部ちゃんがやった。頼れる親戚もいないし、父さんは家にいないことが多かったから、ちゃんがやるしかなかった。英語が得意な父さんは海外出張も多く、まるまる一月家を空けることも珍しくなかったから、広い家は、俺とちゃんの二人でいることも多かった。俺にとってちゃんは、であり、母親であり、遊び相手であり、また人生相談の相談員でもあった。俺はちゃんに申し訳なくて、小学校高学年ぐらいになった頃からちゃんの家事の手伝いを始めた。家族の俺が手伝うのなんて当たり前なのに、ちゃん泣いて喜んでたっけ。5:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:08:23ID:Nw2juWFI0俺が小4の頃、ちゃんとその友達にいたずらされたことがある。うちはお母さんもいないし、父さんも仕事でいないことが多かったから、ちゃんの友達がときどき泊まりに来たりした。その日もちゃんの学校の友達が家に泊まりに来て、調子に乗って酒飲んだらしい。めて酒を飲んだちゃんたちは暴走し、みんなでベット寝てる俺のパンツ下ろして色々いたずらしたらしい。「らしい」と書いたのは、実は当時の記憶がはっきりしないからだ。当時俺は、ベットには入って寝てたけど、でもいたずらされてすぐ起きた。起きたことは憶えてる。だけど、ことの最中の記憶がはっきりしない。とにかくこの事件以降、俺は大の女嫌いになった。ダメなんだよな俺。女の性欲というかそういう下劣な欲望感じると、全身に嫌な汗が流れたり、震えが止まらなかったりするんだよ。6:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:09:18ID:Nw2juWFI0だからバレンタインのチョコなんかは、全部ちゃんにあげてる。チョコに付いてる手紙は仕方なく読むけど、行間から黒い欲望が見え隠れしてるような気がして、その作業は苦痛以外の何ものでもない女に告られたこともあるけど、人気のないところで間合いを詰めてくる女は俺にとって恐怖でしかない。告られてる最中、壁際に追い込まれると怖くてしょうがないから、無意識のうちに背中側が壁にならないよう足が動く。電車に乗ってるときも、女との距離が近すぎて不意にいたずらされた記憶が蘇って、涙が止まらなくなって電車降りたことがある。7:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:09:58ID:Nw2juWFI0とはいえ俺も男だし性欲はあるから、エロ動画も見る。見るのはもっぱらレイプ動画だ。それも途中から和姦になるような中途半端なヤツじゃなくて、最後まで女が泣き叫んでるようなやつ。レイプ動画っていいんだよね。俺、女の性欲感じると気分悪くなるんだけど、最後まで泣き叫んでるようなやつは、女の性欲があんまり表現されてないし。なんというか、レイプ物の場合、ちゃんと人格のある「女」じゃなくて、女を女の形をした「物」として描写してるようななのばっかりで、その点はすごく安心だ。8:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:11:15ID:Nw2juWFI0高2の頃だったかな。深夜、自分の部屋の机にノートPC置いて、その横にはティッシュをセット。下半身裸で椅子に座って、いつものように部屋でレイプ動画見てた。やがて俺は、片足は床に付けたままで片足は机に乗せ、右手でチムコをこするという格好に。行為はエスカレートして行き、俺は右手を動かすのではく、右手を固定して腰を前後させるという方法に移行した。「ゆうくん」腰振りを止めて振り返ったら、部屋の入口にちゃんが立ってた。当時俺はノックせずに入ってきたと思ったが、ノックはしたけどヘッドホンしてたから聞こえなかっただけらしい。「わ?? ね、ちゃん? 何だよ。勝手に入ってくんなよΣ(゚д゚lll)」慌てて俺は、下半身を隠すためにベットに駆け込んだ。だけど俺は慌ててたから、ヘッドホン頭に掛けたまま、動画再生を停止することも忘れて、そのままベットに駆け込んじゃったんだよな。ヘッドホンはPCから外れ部屋には「イヤー。やめてー」という女の悲鳴が大音量で聞こえ始める。9:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:12:36ID:Nw2juWFI0気が動転しながらベットに潜り込んだものの、今度はベットの中で究極の選択を迫られる。動転は加速していく。どうしよう?もう一度ベットから出て、再生を止めに行こうか?それとも、このままベットに隠れて惨めなフルチン姿を隠そうか?結局俺は、フルチン姿をもう一度ちゃんに晒す勇気が出ず、ベットから動けないでいた。ふとちゃんを見ると、ちゃんは音声を流し始めたPCをじーっと見つめてた。運の悪いことに全画面表示だ。ちゃんとPCは距離があったが、それでも、音だけでなく動画の内容が十分確認できるだろう。俺はもう恥ずかしさのあまり、頭までベットに潜った。うう、マジ死にたい。頼む。ちゃん早く出てってよ。そう思ったが、俺の気恥ずかしさは既にレッドゾーンに入っていたので、「出てってくれ」とちゃんに言うことさえ思いつかなかった。10:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:13:32ID:Nw2juWFI0突然、女の悲鳴が聞こえなくなった。どうもちゃんが動画を止めたようだ。「ゆうくん、あのね……………」布団に潜ってる俺にちゃんは何か言いたいようだったが、ちゃんもまた、次の言葉がなかなか出せなかった。「ゆうくん、いつもこんなの見てるの?」は一息置いて、落ち着いた口調で話しかけてきた。「べ、別にいいじゃねえかよ。こんなのみんな見てるだろ?」俺はベットから顔を出さず、ふてくされたように返す。「そうだね。ゆうくんも年頃の男の子だから、女の子の体に興味あってもいいと思うよ。でもね、ゆうくん。こういうのに興味持っちゃダメだよ。これ、絶対犯罪だよ?まさか、ゆうくん。いつも女の人に乱暴したいと思ってるの?」11:孤独◆48/L8w2V3g[sage]:2007/02/24(土)16:14:56ID:Nw2juWFI0ちゃんは俺がレイプ物に興味を持ってることを心配してるようだ。ちゃんは、本当に俺の母親代わりだ。軽蔑するわけでもなく、あざ笑うわけでもなく、感情はとりあえず心に押し込んで、冷静に俺を教え諭そうとしてる。今考えれば、本当に俺のことを心配してくれてたんだと思う。ありがとなちゃん。そりゃ、部活もしない、彼女もいない、引きこもりがちの高校生レイプ動画で興奮してたら、ちゃんだって心配になるわな。「レイプに興味なんか、あるわけないだろ。たまたまそういうの見てただけだよ。俺、そんな趣味ねえよ」「ホント?」「当たり前だろ? 俺、変態じゃないし」「……じゃあ、これ何なの?このフォルダに入ってるやつ、全部それ系だよね?」12:孤独◆4…