2012/03/21 14:07┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者


スペック

俺:最低でもフツメンだと信じてる 現在23歳
裕美:まぁまぁカワイイ 髪はセミロング 男性恐怖症 現在23歳

裕美と出会ったのは中2の時だった

当時の俺は保育園から一緒の幼馴染ことが好きだった

その日、幼馴染を学校の廊下で見かけて話かけた
その時に一緒いたのが裕美だった
幼馴染に話しかけようとしたら裕美に「イヤッ」といわれた
初対面の女の子にいきなり拒絶されるのは14歳の俺にはダメージがデカかった

突然のことに困惑してたら、幼馴染から裕美が男が苦手ってことを教えられた。

その場は裕美がいたこともあって、そのままほとんど会話もなく別れた。

ちなみに幼馴染と裕美は同じクラス・同じテニス部で中2になってから
よく一緒にいるようになったらしい

俺と幼馴染は真向いの家に住んでて、親同士の仲がいいということもあって、
昔からよく遊んでいて、中学生になってからも、たまに一緒に帰ったりしてた。

それから2か月がたって、裕美のことはすっかり忘れていたところに
幼馴染から一緒に花火に行かない?と誘われた

幼馴染のことが好きだった俺は当然OKして、待ち合わせ場所に行った

待ち合わせ場所には、幼馴染と裕美と1年のとき同じクラスだったAがいた
最初は何故このメンツ?と思い幼馴染に聞いてみた
そしたら幼馴染は夏休み直前にAに告白されて付き合い始めたらしい

元々裕美と行く約束をしていて
幼馴染は断れずに裕美と面識のあった俺を入れて2:2することにしたらしい

失恋してテンションはガタ落ちだし
幼馴染とAの空気に割り込むのもできなかった

間が持たなくなって裕美に話しかけてしまっていた

さすがに面識があったおかげか
よそよそしかったけど前回みたいな反応はされなかった

正直今思えば普通聞くのはタブーだと思うが
その時裕美の男性恐怖症の原因について聞いてしまった

裕美の話だと小学2年生とき親が離婚したらしい
18歳と19歳のと兄は母親
まだ小さかった裕美は父親が引き取ったらしい

小学4年生の終わりまでは何事もなかったらしいのだが
この頃から父親は仕事でストレスを貯めていたらしく
何かと怒りやすくなっていたらしい

小学5年生の夏ごろから虐待が始まり
秋に母親が様子を見に来たときに痣に気が付いき引き取られたということでした

この虐待が原因で男に対して恐怖心を持つようになったようです

この話を聞いたときは失恋したこととか吹っ飛んでた

正直偽善だと思うけど
その時裕美のことがとても可哀相で力になってあげたいと思った

夏休みというのもあって、花火大会以後は裕美と会うことはなかった
でもなんとなく気にかけてはいた

2学期に入り、俺は少しずつだけど裕美に話しかけてみるようにしていた

会話の内容は勉強のこととか部活のこととかたわいない話ばかりしていた

その後の裕美との会話で大人の男に対する恐怖心が強く
同級生ぐらいの男なら少しは緩和されてる感じだった

実際少しはしゃべれる男子もいたらしい

中学2年が終わるころには
俺と裕美はまぁまぁ普通にしゃべれるような関係になっていた
でも他の男子とかは相変わらずだった

幼馴染も裕美の男性恐怖症が少し改善してる気がすると喜んでいた

中3になっても裕美に話しかけることは継続していた
だけど4月の終わりごろに俺にも環境の変化があった

4月の終わりごろ俺に彼女ができていた
俺にとっても彼女ができるのは初めての経験で
彼女との関係を良くしようと思って
裕美に対してほとんど話しかけなってしまった

俺の中学校では5月の後半に修学旅行があって
その話し合いをしているとき
同じグループになった幼馴染に裕美のことを聞かれて
最近話しかけてないことに気が付いた

この後からまた少しずつだけど裕美と話す時間を作るようにしていった

修学旅行中もそれは変わらずで、見かけたら話しかけていた

でも普通に考えてそれって彼女のいる男のすることじゃないわけで
彼女のほうも当然だけど俺の行動を良く思ってなかったみたい

修学旅行が終わって少ししたら彼女と別れることになってしまった

彼女はあまり裕美とは面識がほとんどなく
男性恐怖症のこともよく知らなかったからどういう関係か聞かれたりしたが
勝手に話していいこととは思わなかったので適当にごまかしていた

俺の所為で修学旅行が悪い思い出になったのは今でも悪いことしたと感じている

当時の裕美に対して恋愛感情があるかないかで言ったらなかったと思う
なんていうかみたいな感じかな?

まぁこの頃の関係はうまく形容できないとりあえず恋愛感情はなかった

この後も裕美とは話をしたり
幼馴染とAを入れた4人で下校したり勉強したりと
普通の日常生活を続けていった

そして俺は共学の私立へ、裕美は私立の女子高へ進学し、高校生になった

高校生活は割合知り合いが多くすぐ溶け込むことができた
裕美も女子高ということもあって、すぐに順応できたようだった

4月の終わりごろ、俺は裕美のことが気になったので
裕美にメールして久しぶり会ってみることにした

久々にあった裕美は男からのストレスがないおかげか少し明るくなっていた

多分前より会話もスムーズになってたと思う

この日から休日に裕美に会ったりする機会が増えていった。
幼馴染とAの2人を加えて遊ぶことも増えた

高2なるころには
裕美は俺とだけでなくAとも普通に話せるくらい改善していった

多分この頃から少しずつだけど裕美に対して好意を持ってた気がする

まぁまぁ順調に裕美の男性恐怖症も改善されてきてるような感じていた

そんな高2の夏休みにとある事件が起きた

俺は夏休みに予備校の夏期講習に行くことになっていた

裕美はもともと運動するのが好きで夜走ったりしているといっていた。

俺はその日も授業があり、隣町の予備校に行き
寄り道などをし、10時ごろに地元駅についた。

俺の家までの道には少し大きめの公園がある
公園は昼は子連れの親子など多いが
夜になると街灯がほとんどなく人通りもほとんどなかった

俺の家は公園を迂回するより中を通ったほうが近道なのでいつも中を通っていた

公園を通っていると、公園の隅のほうの人影と物音に気がついた

何だろうと思って人影のほうを見てみたら裕美だと気がついた

正確にいうと裕美+1人で裕美が馬乗りにされている状態だった

光景が衝撃的すぎて最初体が動かなかった

はっと気がつたように動き出して近づいて行ったら
男もこちらに気づいたらしく、その場から逃げてしまった

何があったのか聞いたら、すぐに裕美に何があったのか聞いたら
ランニング中に後ろからついてきて、走って逃げたけど公園で捕まったらしい

発見が早かったから触られて服脱がされそうになっただけで
まだ挿入とかはされてなかったっぽい

取りあえず裕美のこと励ましながら、裕美の母親と警察に連絡して
事情を説明して、俺は帰ることになった

正直励ましてたっていっても何を言えばいいかわからなかった

それからしばらくは裕美とは会えなかった

何度もメールや電話をかけたけど
メールで「ごめん、今は無理」って返信が1回だけで
あとは反応がなかった

裕美のショックは表現できないレベルだけど俺も相当ショックを受けてた
夏休みほとんど無駄に過ごしてた

夏休みが明けても裕美は学校を休んでいた

一応メールで励ましたりすることは続けていた
幼馴染にも励ましてあげるように頼んだりした

9月の終わりくらいから裕美のさんが車で送り迎えをして学校に復帰したことを知った
それでも連絡は取れなかった

10月の半ばになって、幼馴染から裕美が自転車通学に戻ったことを聞いた

俺は悩んだ末に裕美の通学の時通る道で待ってみることにした

まぁ裕美とはその日のうちに会うことができた

その時はいろいろテンパっていて、何を話したかは覚えてないけど
俺が近づいただけでも軽く震えてたことと
メールに返信しなくごめんと謝られたことは覚えてる

事件前は普通に話したりくらいはできるようになってたのに
俺に対してもおびえたかんじになってしまったのはスゴいショックだった

裕美の状態も状態だったのでまた連絡するとだけ伝えてその日は別れることにした

帰ってから幼馴染に直接会ったことを話して、これからも励ますのを続けてくれるように頼んだ
俺もメールで励ますことを続けていった

つか今書いてて思ったけど軽くストーカーだな俺www

直接会ったことで、少し心を開いてくれたのか
メールの返信がたまにだが帰ってくるようになった

あの待ち伏せから2か月後には、幼馴染のフォローもあって
裕美と幼馴染3人で会うことになった

久々にあった裕美も前回同様俺に対して軽く震えてた

あらためて初対面の時より男性恐怖症がひどくなってしまったんだなと
実感して悲しくなった

まぁそれでも裕美は俺らの前だからか無理して笑ったりしてくれてた

とりあえず俺と幼馴染は、裕美に
またAを含めて4人で遊んだりできる様な関係になりたいことと
少しでも恐怖心がなくなるように協力したことを伝えた

裕美からは泣きながらありがとうと言われた

それからは俺と裕美と幼馴染の3人
もしくはAを入れた4人で定期的に集まることにした

ただ今回のは本当に重症でAのことを受けれるのもかなり時間がかかった
Aもそれなりに仲良くなっていたこともあって相当ショック受けてた

今回の事件以後の裕美は生活面でも相当ツラかったと思う
まず人が多いところはあんまりいけないから
買い物とか電車乗ったりとかも制限されてるような状態だから
かなり不便を感じているはず

裕美と出会わなければ女性専用車両とか必要ないだろとか考えてたと思う
まぁあの車両の中に裕美みたいな人が1人でもいれば役に立ってるんだなて今は思えてる

高3になり受験勉強などもあるなかでも、この定期的な集まりは続けていた

1年がたつ頃にはまだ少し震えがでるものの
俺とAに関しては以前のような関係に戻ることができたと思う

この頃には俺は指定校推薦が決まり
裕美は今いる女子高からエスカレーターすることが概ね決まっていた

幼馴染とAは受験するときめていたので
さすがに大学が決まっている2人が集まろうと声をかけるわけにはいかないので
2人で集まる機会が増えてきた

あとこの頃には俺は裕美に対して明確な好意をもっていた

俺は暇なうちに教習所に通い自動車免許を取りに行っていた

3月になり幼馴染とAも大学が決まり、4人で出かけることにした

裕美のことを考慮して車をレンタルし
俺が運転で、Aが助手席、裕美と幼馴染が3列目という席順で出かけた

ちなみにプランは深夜に出発し、箱根あたりで一日遊び
深夜また出発して午前中に帰宅する予定で出発した

旅行自体はみんなそれなりに楽しむことができ
夜は幼馴染たちに気を使って2人の時間を作ったりもしていた

裕美と2人になってからはいつもみたいに話をしていたんだけど
ある程度話したところで、裕美から今までありがとう的なことを言われた

大学は家から離れたところにあり
電車で行くには男性恐怖症のこともあって厳しいので
大学から近いマンションに一人暮らしすることが決まっていた
俺や幼馴染らは実家通いなので中々会えなくなることはわかっていた

ここでかなり唐突だけど、裕美に好きだってこと伝えてしまった

俺は実家通いで大学の場所も少し離れているから
中々会えなくなることが分かっていたし
そうなる前に言わないとと思って言ってしまった

裕美はすぐに車の中に行ってしまった

もうこの時は裕美にはすぐ逃げられるし
帰り道は気まずいし、どうしようってことばかり考えてた

完全に\(^o^)/ってなってた

幼馴染たちも帰ってきて、予定通り深夜に出発することになった
車を走らせて1時間くらいで、みんな寝てしまっていた

とにかく裕美と一緒にいると気まずすぎると思い
休憩する予定だったSAをすっ飛ばしてで高速を走らせ
予定より大幅に早く地元に帰ってきた

地元に着いてAの家でAを降ろし
次に俺の家の前で幼馴染と俺の荷物をおろして
最後に駅の近くの裕美の家に向かったんだけど
この時間が会話もなく数分のはずなのに絶望的に長くて死にたくなった

裕美が降りるときも、会話がなかったし、終わったと思って
駅前のレンタリースに車を返しに行った

車を返して、チャリで家に帰っていったら、裕美がまだ自分の家の前でいた

声をかけるしか選択肢がないから、声をかけたら

いきなりあんなこというからビックリしたって言われた
どうすればいいかわからなくなって混乱したとも言われた

俺はごめんって謝ることしかできなかった

俺が謝っていると、でも嬉しかったと裕美から思いがけないことを言われた
自分のことを本気で考えて、大切に思ってる人がいるってわかったと言ってくれた
これからもかなり迷惑かけると思うけどもしいいなら付き合ってほしいと言われた

っていう感じのやり取りがあって俺は裕美と付き合えることになった

幼馴染たちにもすぐに報告し、祝福された

そして大学生になってからも、4人で時間を作るようにしていった

俺は裕美と付き合う上で自分で3つのことを決めた
1つ目はこのまま裕美の男性恐怖症の改善を手伝うこと
2つ目は俺から無理に肉体関係を求めないこと
3つ目は当たり前だけど絶対裏切らないこと
これだけは絶対守ると決めて今でも守ってる

まぁでも付き合ったといっても裕美との関係はほとんど進展しなかった

自分で決めたことだけど、大学生恋愛で2年以上プラトニック貫いた
裕美の家に泊まることがあってもそういう感情出さないように努力してた

デートとかも基本的に人が多いとダメだから
映画とか娯楽施設とかも行けないしで
ツマネェと思うことも正直多かった

基本的に喧嘩とかはしないけど1度だけマジ切れしたときがあった

それは付き合ってもうすぐ2年になるって時だけど
その日は昼から2人で遊んでたわけだけど会った時から妙にそわそわしていた

少し気になったけどスルーして遊んでいたら
多分初めてだと思うけど裕美のほうから泊まっていかないかと誘われた

裕美の家についてからもまだそわそわしてるから
そわそわしてるけどなんかあったの?て聞いてみた

そしたら
大学の友達に俺とのこと話したら
プラトニックな関係のこととか色々ツッコまれたらしく
それを気にして誘ってきたぽかった

なんかそれ聞いて
人に言われてセックスすんのかよってのと
裕美が信頼してくれるまで待つっていうのを決めてたのがバカらしくなって
めっちゃキレてしまった

そのまま裕美の家飛び出して少ししたら頭が冷えて裕美の家に戻った

頭が冷えてよく考えればレイプされそうになった裕美が俺を誘うのって
人生でベスト3に入るぐらい勇気いることだって気づいたしね

とにかく帰ってすぐ裕美には頭を下げた
裕美のほうも俺に謝ってすぐに和解することができた

とりあえず裕美には周りの言葉に流されてこういうことをしないでほしいことと
本気で俺でいいと思えたら伝えてほしいってことを伝えた
裕美も了承してくれた

その日は裕美の家に泊まってたけど結局しなかった
次の日若干後悔したけど、間違ってない考えて我慢した

でもこの事がきっかけで裕美とは一気に距離が縮まったと思う

これから2か月後ぐらいに裕美のほうから思いを伝えられ
初めて裕美とすることになった

シチュとしては
裕美の家でやりました
ぶっちゃけ俺も中3の時以来彼女いなかったわけだし
裕美はずっとこんな感じだから
お互い初めてだったわけで中々うまくいかなかったです

裕美がいくら俺を信じていてくれても
体の震えとかは無意識にでちゃっているから
震えが止まって落ち着くまでずっと抱きしめてた

この震えは今でも少し出る
トラウマがあまりにも強すぎる
それでも裕美は俺のこと信頼してくれてるのは感じてるから
できるかぎり答えられるようにしてる

まぁこんな感じで初めての夜を過ごしました

まぁあとは結婚までは特に話はないんだけど
今後の経過を簡単に話すと

俺は大学在学中からおこなっていたバイトからそのまま正社員になりました
裕美は保育士の資格を取り、現在保育士として働いてます

幼馴染とAとは今でもかなりの頻度で交流しています
幼馴染は銀行で働いていて、Aは出版社に入社しました
Aが働いてる会社の本を読んだことがある人も結構いるはず

幼馴染とAは結婚もしました
今回結婚を決めたのも2人に感化されてです

裕美の男性恐怖症はまだまだ問題点もあります

俺の親に裕美のことを紹介する時も少し話しただけで
親父にはひっこんでもらいました
裕美も親父に関しては努力すると言っていた
親父も長生きするからガンガン会いに来てくれと言ってました

あとまだ人ごみと狭い空間に男がいっぱいいるとかはダメだね
こればかりは時間をかけて、一緒に克服するつもりです

それでつい最近裕美にプロポーズしました

先日幼馴染たちにも報告しました
めっちゃ祝福されました
あとこの時に裕美と出会った当時、幼馴染が好きだったことも暴露しました
どんな顔するかと思ったら
幼馴染にAがいなければ考えたかもとかドヤ顔で惚気られました

まぁ結婚を決めるまでの流れはこんな感じかな