3年前の「あの事」だけは忘れられない。荒野に咲く一輪の花のように

ひたむきに生きる只野先生を、俺たち熊ん蜂は太い針で突然襲ったのだ。



 俺たちの生活は荒れきっていた。しかし、それは高校で始まったもので

はない。中学、もしかすると、もっと以前からどうしようもないところに

墜ちていた。中学時代から原チャリに乗り出した俺たちは、金曜の晩、決

まって、カツアゲや車上荒らしで稼いでいた。

 地元で一番の底辺校といわれ、まともな生徒が一人もいないとも言われ

る工業高校に入学してからは、女に不自由しない生活になった。毎日のよ

うに寝る女が変わり、そのうち輪姦(まわし)を覚えた。はじめは仲間内

の女でごまかしていたが、すぐに飽き足らなくなり、街で見かけた見ず知

らずの女子高生や、OLを拉致するようになった。これは4つ年上の地元

の兄貴に教わったことだ。しかし、拉致しやすい深夜に一人歩きしている

のは、どいつもこいつも、皆あばずれのようなものだった。





 只野先生が赴任した日、先生は体育館の壇上に、すっと立っていた。薄

いグリーンのスーツを着て、まっすぐに俺たち不良を見つめていた。自信

があるのだろう。他の先公どものように、表情で威嚇したり、目をそらし

たりしない、それでいて、口元と眼に微笑みを絶やさない優しさがあった。

決してグラマーではない、裸にすれば、きっと幼いぐらいの胸やだろう。

でも、俺たちは綺麗だと思った。普段俺たちが抱いている女たちとは明ら

かに違う種類の女が、そこにいたのだ。教室に戻る通路で、俺たちはわざ

と、只野先生のそばを歩いた。うなじと脹ら脛が美しい。髪は自然な黒髪

で少しも傷んだ感じがしない。俺たちは、ガサガサに傷んだ髪の女しか知

らなかった。耳たぶには傷一つない。ピアスなど生まれてこの方つけたこ

ともないのだろう。俺たちは石鹸のような清々しい香りを胸一杯吸い込ん

で歩いた。

 その日から俺は、赤毛のあばずれを抱くときも、臍ピアスの女を抱くと

きも、眼を閉じれば、只野先生を犯していた。俺はいつの間にか、細身で

手のひらに包み込めるような胸の女を好んで抱くようになった。しかし、

それでも満たされない思い。気高いものを汚すような心の高ぶりが得られ

ない。



 ある日、俺は廊下で小銭を十数枚落とした。通りがかった只野先生が、

先に拾い始めた。廊下に片膝をつけて拾う先生の少し緩んだ胸元から、半

分ブラに包まれた真っ白で清純な乳房を見た。俺は急いで腰を下ろして拾

う振りをしながら、少しまくれたスカートから見え隠れする先生の白く輝

く内腿を夢中で見つめた。周りに人がいなければ、その場で押し倒したい

衝動が体中を駆けめぐっていた。

 3年になって、只野先生は俺たちのクラスの英語を担当することになっ

た。男子全員が内心、狂喜乱舞したのは言うまでもない。英語の時間だけ

は不良の集団が、異様に静かだった。みな只野先生視姦していたのは間

違いない。身長157センチぐらいの先生は、黒板の上の方を使うとき、

背伸びをした。白のサンダルを履いた両足の踵が上がり、脹ら脛がピンと

伸びる。黒板の下を使うときは、逆に腰を前に曲げ、を突き出すように

して書く。細いウエストを両手で抱き、を力一杯引き寄せてみたかった。

 9月のある日、先生は俺たちのクラスで小テストの監督をしていた。皆

がよく見渡せるように、教卓は端に片付けてある。先生は生徒の間を回っ

たり、教壇上のイスに座ったりを繰り返していた。一段高いところに座っ

ている先生の膝はちょうど俺たちの目線と同じぐらいの高さだ。そのうち、

座るときにどうズレたのか、先生のスカートの左側が少しまくれてしまい、

左太腿が半ば露わになった。テスト監督に夢中の先生は気づいていない。

教室右側に座っている生徒たちは優美な太腿を脇から眺めていた。しばら

くして、お節介な生徒がスカートのまくれを先生に告げてからかった。自

らの姿に気づいた先生は、羞恥ですっかり狼狽し、その瞬間ほんの一瞬、

ひざ頭がゆるんで太腿の奥の白い下着が俺の目にハッキリと映った。

 俺たちが普段抱いている女たちはどうだ。常に太腿を露出し、パンツを

見せても平気、黒や紫の下着を常用する女子高生に比べて、只野先生はこ

のぐらいのことで強い羞恥心を感じているのだ。そんな女を俺は初めて見

る気がした。この女にもっと恥ずかしい思いをさせてみたい。只野先生

唇を俺の口で塞ぎ、柔らかな舌を吸い上げてみたい。その可憐な胸の膨ら

みをてのひらに掴み、乳首を舌で転がしてみたい。そして先生の真っ白な

内股の奥にひっそりと咲く花芯に怒張を突き刺し、膣粘膜の感触を確かめ

たい。俺たち不良に代わる代わる犯されることの恐怖と羞恥を、思い知ら

せてやりたい。



 リーダーのAも俺も、それを行動に移すことだけ考えるようになった。



チャンスをうかがいながら、俺たちは3年の秋を迎えた。そんな折り、Aと俺は

クラスの美化委員から、面白い情報を得た。只野先生は美化の担当で、毎週月曜日

の放課後に、6階倉庫から美化用品の補充をしているというのだ。6階倉庫といえ

ば、教室半分ほどの広さで、殆ど人の出入りがなく、普段は施錠されている。Aと

俺の頭には殆ど同時に只野先生の襲い方がひらめいた。月曜日といえば、2月にも

うけられた登校日も月曜だ。とことん輪姦しにかければ、教師の立場上、告訴など

できないだろう。しかも2月なら、すぐ年度末だ。退職するにも、自然である。

「指導困難な生徒達に自信を失って退職する女教師」という、ありふれた出来事で

終わるだろう。俺たちもすぐ卒業である。

 Aと俺は仲間にCとDを加えることにした。共に今まで、さんざん女達を襲って

てきた仲間であり、口が堅く女に関して冷酷になりきれる男達だからだ。



 2月○○日、月曜日。俺たち4人は登校日をサボることなく、2限ほど学校で過

ごし、帰宅する振りをしながら、人眼につかぬように6階に上がった。6階倉庫前

は、秋の文化祭で使った道具やがらくた類が積み重ねられ、人目を避けるには都合

がいい。俺たちはあらかじめ用意した食い物と飲み物で腹ごしらえをし、何度も小

声で、これからする大仕事の段取りを確認した。

 3時半をまわると、1・2年の学活と掃除も終わり、部活動加入率の著しく低い

この学校の生徒達は、殆どが下校していく。あと15分後には、只野先生が姿を現

す。俺たちは固唾を呑んで、時の過ぎるのを待った。

 やがて、もう4時になろうかという頃、階段を上る一つの足音が響いてきた。只

先生の履く、踵の少し高い白いサンダルの音に間違いない。俺たちは文化祭の残

骸の中に身を潜めた。先生が6階に上がった。物陰から、白くきれいな脹ら脛と細

く締まった足首だけが見えた。倉庫の鍵を開ける音がした。ドアが開く、電気をつ

けて倉庫の中に入っていく先生の後ろ姿が見える。今日の先生はオフホワイトのブ

ラウスに薄紫色のカーディガンをはおり、下は膝までのタイトな感じのスカートを

はいている。補充品を入れて運ぶための段ボールを床に置き、先生は奥の棚の前で

しゃがみ込んだ。そうすると、の形が強調されて見える。下着のラインも薄く透

けて見える。俺たちは目配せすると、音もなく倉庫の中に侵入した。Dは既にビデ

オカメラのスイッチを入れている。



 Cが「先生、何してるの?」と声をかけた。

先生は一瞬背中をびくっとさせ、俺たちの方を振り向いた。少し驚いた表情をし

ているが、まだ、事態の深刻さに気づいていない。より良い教師をめざして努力し

てきた彼女の頭には、たとえ札付きの不良であっても、「生徒が自分を欲の対象

にする」などという発想自体が、全く無いのだろう。すぐにいつもの柔和な笑顔を

取り戻して、

 「君達まだ居たんだ。なあに、何か用?」と訊き返してきた。

 「俺たち調べてみたいことがあるんだ。」とAが言う。

 始まった・・・と思った。もう後へは引き返せない。

 「調べものってなあに?英語のこと?」・・・先生は少しも用心する様子がな

い。

 とうとうAが冷たく言い放った。

 「俺たち、卒業が近いだろ。その前に、一度、女教師の味見をしてみたいの

さ。」

 俺は素早くドアを締め、中から施錠した。

 先生は俺たちの異様な雰囲気にようやく気がついた。見る見る顔が青ざめる。女

としての恐怖が一度気に噴き出したようだ。

 「君たち、なんて事を・・・いやあ!」

 ドアに向かって突進するが、すぐCに腕を取られる。Aが先生の腹部を5・6

回、激しく殴打した。先生は苦しさに声も出せず、床に崩れ落ちた。意識は残って

いる。しかし、両足を浅く開き、内股の付け根までさらけ出している自らの姿を直

す余裕はない。俺たちは素早く先生を押さえつけ、粘着テープで口を塞いだ。鼻孔

から苦悶の息が漏れる。先生が自力で帰れるように、服は破らないことで意志統一

していた。

 カーディガンをあっという間に剥ぎ取り、ブラウスのボタンを丁寧にはずす。前

を割り裂くように開くと、飾り気の少ない白のブラジャーがあらわれた。先生は身

体をよじろうとするが、先程のパンチからの回復が弱いようだ。殆ど俺たちの意の

ままである。俺は先生の背中に手をまわし、ブラを剥ぎ取った。俺たち野の目の

前に、女教師の乳房が露わになった。思った通り、小さめだが、形がいい。仰向け

になっていても、乳輪の周囲が少し盛り上がっている。乳首も小さめでピンクに近

い。Aがスカートのファスナーを下ろし始めていた。先生の抵抗が強まる。冷酷に

もAは再び、鳩尾に拳をめり込ませる。スカートとパンストを剥ぎ取ると、めざす

パンティの前にガードルがある。こいつは力を込めて、ぐいっと引き剥いだ。ブラ

と同じく、飾り気のない白のパンティだ。俺はゴムの部分に指をかけた。先生

「むうっ、むうっ」と、言葉にならない叫びを上げている。俺は容赦なくそれを引

き下ろ足首から抜き取った。身長157センチ程の身体は、小柄だがよくしまって

いてきれいだ。肌はきめ細かく、太腿と脹ら脛は適度に肉感的で、欲情をそそる。

不自然なまでに脱毛していない足の感触もいい。女教師の眩しいくらい真っ白な身

体の、下腹部に生えた少な目の陰毛が恐怖に怯えているようだ。今時のギャル達の

ように、小さく刈り揃えたりしていない、自然のままの陰毛である。俺は下から軽

く逆撫でしてやった。先生が身をよじって抗議する。AもCも、そしてカメラをま

わすDもひとしきり女教師陰毛を弄んだ後、俺たちは先生の太腿や膝に手をかけ

た。「開かされる!」と気づいたのだろう。先生は最悪の事態の訪れを予感し、絶

叫して助けを求めた。が、それは所詮、俺たちの欲により一層火をつけるだけ

だ。この学校のダメ教師達は、一部の部活顧問を除いては、殆どが、早々と退勤す

る。6階にやってくる者などいやしない。

 俺たちは生木を裂くように、先生の震える太腿を割り開いた。たちの視線が、

真っ白な内股の奥にひっそりと咲く、二枚の花びらに突き刺さる。しかしそれは怯

えるように震えてぴっちり閉じてあっている。先生は渾身の力を膝がしらに込めて

両足を閉じようとするのだが、それは太腿を筋張らせるだけで、淫らな視線から花

唇を守ることは出来ない。逆に、膝が狭まったと思った次の瞬間、より強い力で両

足を引き離され、花びらが浅くはじけて、膣口がのぞいてしまった。・・・もう少

ししたら、この花びらは俺たち4人の太い肉棒にこじあけられ、それが膣奥深く侵

入する運命を受け入れるのだ。そう思うと俺は、つま先から脳天に突き上げるよう

な快感を感じた。



 「トップは俺だぜ、先生。」裸になったAは女教師の開かれた足の間に入る。の

たうつ先生の太腿を強烈な力で押さえ込んだ。先生の最も恥ずかしい股間の秘唇が

煌々たる明かりに照らし出されて、震えるように息づいている。色素の沈着は薄

い。小陰唇の形も崩れていない。性体験は多少あるにしても、俺たちがまだ見たこ

との無い清らかな秘唇である。

 「先生、いい色してるじゃねえか。俺たちが遊んでる女子高生より、よっぽど

初々しいぜ。今日は俺たちがたっぷり性教育してやるからよ。」Aは得意になって

先生羞恥を煽った。



 先生の瞳に恐怖の色が濃くなり、身体は益々震えだした。

先生、いい色してるじゃねえか。俺たちが遊んでる女子高生より、

よっぽど初々しいぜ。今日は俺たちがたっぷり性教育してやるからよ。」

 

 大きく開かされた自分の股間にいるAを、先生は怯えるような眼で見

ている。涙はブラのホックをはずされる頃から、冷たい床を濡らすほど

流れていた。Aが右手で片方の乳房をつかんだ。先生の鼻孔から悲痛な

叫びが「ひぃぃー!」というカン高い息になって噴き出す。身体全体が

紅潮し、額には汗が浮かんでいる。何か哀願するように、首を激しく左

右に振る。再び涙が大きな滴になって目からこぼれた。呼吸も苦しそ

うだ。

 「粘着テープ、はずしてやるか。」

Aが言った。もうすぐ4時15分。職員室には退勤を今か今かと待つ教

師が数名いるだろう。それ以外はグランドか体育館だ。明かりとりのた

めの窓しかない、コンクリートの壁で囲まれ、ドアも分厚く重い鉄製だ。

多少叫んだところで、たとえ5階の教室でも聞こえまい。

 「只野先生よぉ。苦しいだろうから、口のテープをはずしてやるよ。

でも、騒ぐんじゃないぜ。ドアには鍵がかかっている。誰かが気づいて

応援を呼んでも、マスターキーが届くまでに、俺は先生レイプする。

助けに来たみんなの前で、先生の首にナイフを押し当てながらレイプ

てもいいんだぜ。そんなことをしてみろ、必ず、誰かがマスコミにたれ

込むだろう。『美人教師輪姦事件』なんて、ワイドショーが飛びつくネ

タだぜ。わかったな。騒ぐなよ。」 Aがそう言うのを、先生は恐れお

ののきながら聞いていた。Aなら人前でも先生を犯すだろう。



 Aは先生の口を塞いでいるテープをゆっくり引き剥がす。途端、先生

が大きく息を吐き出した。

 「苦しかったよな。」と、Aがからかうように言うと、Cも、

「これで、先生の舌も吸えるし、いい鳴き声も聞けるぜ。お互いに良か

ったってわけだ。」と、先生の耳元で淫らにささやく。

 「お願い、こんな恐ろしいことはやめて。みんなはもうすぐ卒業よ。

犯罪者になってはいけないわ。B君、あなたならA君をやめさせられる

わ、お願い、やめるように言って!」先生は、震える声で必死に訴える。

 「先生、勘違いしないでくれよ。俺が犯ろうってAを誘ったんだよ。」

 先生は石膏ボードの無機質な天井を仰いで、「あぁっ」と力無く嘆息

した。喧噪の消えた校舎6階、倉庫の一番奥で、全裸先生を押さえつ

けたまま、俺たちは妙に落ち着いていた。7時半頃、守衛が見回りを始

める。と言っても形だけで、校舎のガラス戸のクレセントはいたる所で

壊されている。守衛は職員室の戸締まりをし、消灯を確認するぐらいの

ものだ。7時までにこの凌辱劇を終えれば、先生は誰もいない職員ロッ

カーに戻り、バッグと愛車の鍵を持って玄関を出られるだろう。交通不

便な地にあるこの学校は、運動系部活の生徒といえども、6時30分に

は全員下校させられる。うまくすれば、誰にも泣き崩れた顔を見られる

ことなく帰途につける。これは先生のためでもあり、俺たちの安全のた

めでもある。7時まで2時間45分。それまで4人でたっぷり楽しめば

いい。



 「お願い、見ないで。」俺たちの粘り着くような視線に耐えきれぬよ

うに、先生は哀願するが、誰も聞くはずがない。これから自分たちが吸

う唇を、揉みしだく乳房を、舐め上げる内腿からその微妙な付け根を、

そして、舌でまさぐり、怒張で貫く秘唇を、血走った眼で鑑賞する。A

以外の俺たちも代わる代わる裸になった。怒張の先端に皆、先走りの粘

液がぬめり光っている。

 「さあ、輪姦ショーの始まりだ。」Aが言った。

 「いやあぁ。お願い、やめて、それだけはやめて。」

 4人の男の全裸を目にし、先生はこれから自分の身で受ける凄惨な運

命に震えおののいているようだった。しかも、それが、体内深く侵入し、

粘膜を通して染みいってくることを拒むすべがないのだ。

 Aが先生のなめらかな曲線を描く脇腹を撫で上げる。さんざん女を輪

姦してきたワルの落ち着きだ。先生が激しく拒絶の身悶えをする。しか

し、大声は上げない。俺たちの睨んだとおりだ。突然Aが激しく両の乳

房に取りつき、舌で舐め回し、左の乳首を吸い上げた。今度は思わず悲

鳴を上げかけたが、Cがすかさず頬をはたいた。先生は顔を横にそむけ

たまま、啜り泣いている。激しく吸われた乳首が赤みを増してビクンと

立っている。その立っている乳首を指でこすり上げられ、先生は胸を上

下させて喘いだ。再びAが両の乳房を掌につかんで、堪能するように代

わる代わる吸い上げた。おぞましい愛撫を嫌って、乳首の先端が震えて

いるのがわかる。Aがずり上がり、先生の髪をつかんで顔を自分に向け

させ、徐々に自分の顔を近づけた。「いやっ!」と先生が小さく叫び終

わらぬうちに、Aは唇で先生のあらがう唇を塞いだ。無理矢理こじ開け

て、舌を絡ませている。教室ではいつもきれいな発音で英語を聞かせて

くれる紅唇が、今Aに汚されていのだ。Aの右手が下腹部に下り、淡い

繊毛を楽しんだ後、いきなり秘唇をつかむように押さえた。激しい拒絶

の悲鳴はAの口中に消えている。Aは、自分の怒張から垂れる先走りの

粘液を指につけると、それを先生の小さなクリトリスに塗りつけるよう

にして愛撫を始めた。先生の哀しい呻き声が強まる。Aは苛立っていた。

先生の秘唇がいっこうに濡れてこない。

俺たちが今まで犯してきた女達とは違うのだ。恐怖心、拒絶の心が、女

としての生理現象にまさっているのだ。・・・Aは体を起こし、自分の

怒張に唾を塗りたくった。亀頭の先端には特に垂れるほど念入りに塗っ

た。いよいよだと思った。先生の両手を広げて押さえ込んでいたCも、

粘着テープで両腕を縛り先生の下半身にまわってきた。憧れの只野由

○子先生が汚辱の運命を受け入れる瞬間が来た。Aがぬめ光るグロテス

クな先端を震える先生の花弁に押し当てる。



 「嫌、やめて!」

 反射的にビクンと身体を揺らし、首も折れんばかりに頭を持ち上げた

先生は、泣き濡れた目から涙を振り絞って、最後の哀願を繰り返す。口

元に残忍な笑いを浮かべたAは、たっぷり唾のついた亀頭を使って薄桃

色の花弁をかき分け、膣口をこねくり回した。誰かがゴクリと唾を飲み

込む音が響いた。異様に静かだ。俺たちは皆、先生の股間の一点を食い

入るように見つめている。誰もが挿入の瞬間と、その時見せる先生の悲

痛な表情を、見逃すまいと思っているはずだ。突き刺さるような視線を

浴びた先生の花弁は、凶悪な亀頭の先端によって強引にほころびはじけ

させられている。Aがわざと挿入の瞬間を遅らせ、先生の恐怖と羞恥

煽っているように見える。先生の身体が、ぶるぶると震えている。身体

全体が硬直し、侵入を拒絶しようと両腿にあらん限りの力を入れている。

しかし、それは空しいあらがいだ。女の身体は哀しい構造に出来ている。

心はどんなに拒絶しても、身体を開かれてしまえば、侵入は拒めない。

先生の内腿から鼠蹊部にかけて、引きつるように筋張る様子が目に心地

いい。先生の息が荒い。それでいて時折息を止めて、全身の力を入れ直

す。心臓が早鐘を打っているのだろう、汗が噴きだし、胸も激しく波打

っている。抵抗が声になってあらわれてこない。息を詰めるようにして

いた先生がふっと息を抜いたその時、淫靡な笑いを浮かべていたAが突

然真顔になった。Aがぐいっと腰を入れる。瞬間、強い挿入感で先生

哀しい目が大きく見開かれた。亀頭の先端が、むりやり膣口を押し広げ、

先生の膣にめり込んだ。「うっ、いやあぁぁー。」屈辱と羞恥に総身を

ふるわせながら先生は呻くが、その声にはすでに力がこもっていない。

亀頭全体が先生の体内に埋没した。先生の肉体とつながっていることを

確かめるように、一呼吸その淫らな眺めを楽しんだAは、俺たちにのぞ

き込ませて得意になっている。カメラのDも克明に記録する。先生はか

弱い声で啜り泣き、「やめて、もうやめてぇー。」と哀願し続けている。

「さぁて・・・」とAは再び先生の方に向き直り、先生羞恥心を煽る

ように、わざとゆっくり・・・ズズッと、怒張を埋没させていく。

 「うっ、いっ、いやぁー・・・あっ、あっ・・・。」太く長大なもの

が押し込まれる感覚に思わず頭がのけぞり、裸身が激しく痙攣した。先

生の閉じられた目蓋が見る見るうちに膨らみ、目から、涙が玉になっ

てこぼれた。



 秘めやかな花唇を引き裂かれ、怒張の根元までくわえこまされてしま

った先生は、絶望と羞恥に苦悶する。

 「あぁ、いや・・、お願い・・もうやめてぇー・・・・。」教師とい

えども、犯されてしまった女の哀しさか、しかし、その声は消え入るよ

うにはかない。

 「先生の恥ずかしいところに入ったぜ。ずっぽりな。女教師のオ○ン

コってのは、いい味してるんだな。初めて知ったぜ。えぇ、由○子先生

よぉ。」

 下半身を蹂躙する圧迫感に、先生は息も出来ぬほどだ。自分でも触れ

たことのない膣の粘膜を通して、不良生徒の凶器と結ばれてしまったこ

とを嫌が上にも思い知らされ、先生の顔には困惑と羞恥の表情がはっき

り浮かんでいる。そんな先生の気持ちを見透かすように、Aはの肉を

引き締めて、先生の膣深くに挿入したままの亀頭を膨らませ、怒張の威

力を思い知らせようとしているようだ。

 「くっ、苦しい・・・もう・・ゆる・して・・・。」か弱い女の哀願

が切れ切れに漏れる。

 「先生、昔の人は、こういうのを『肉の契り』っていうんだぜ。俺た

ちも、もう先生と生徒じゃない。男と女の関係になったってわけだ。」

女教師の膣襞の感触を楽しむように、ゆっくり抽送しながら、Aは淫ら

な言葉で先生を辱める。こういう技は、地元のヤクザから教わったもの

だ。「知的な女ほど、羞恥で責めるのが効く」と。・・・凶悪な教え子

に、取り返しのつかない肉の関係を結ばれてしまった先生は、それでも、

下半身に重く深く埋め込まれる男の体を押し出そうと、太腿を突っ張る

ようにして、必死に悶える。その腰の動きが、膣内の微妙な蠢きとなっ

て、男には快感であることを、性体験の浅いであろう先生はまだ気づい

ていない。

 「先公だって、所詮女だって事をわからせてやるぜ。女は男のおもちゃ

だって事をよ。・・・おい、D、先生とつながってるところをアップで

撮れや。」

 仲間に指示したAは再びゆっくりと抽送を繰り返す。ビデオカメラの

レンズが先生羞恥をあおり立てるように、最も恥ずかしい連結部に近

づく。

 「お願い、撮るのはやめて!」

 レンズはぬらぬらと光る亀頭に、嬲られめくれる先生の秘唇の様子を

冷酷に記録する。クローズアップになったそこは、Aの抜き差しによっ

て赤く充血し、先程までの秘めやかさが嘘のように、巨大な怒張をずっ

ぽりと呑み込んでいる。



 突然Aが怒張をゆっくりと引き抜いた。そして、右手の人差し指と中

指を揃えると、左手で小陰唇を拡張しズブリと突き刺した。淫靡な手つ

きで先生の膣内を弄んで指を引き抜く。二本の指がてらてらと濡れ光る。

Aは俺たちの鼻面に指を向けた。ちょっと酸っぱい女の性臭が漂う。こ

れが由○子先生の性臭だ。倉庫の中に俺たちの哄笑が響く。・・・Aが

再び凌辱を開始した。Aのピッチが速くなる。激しく腰を使うAに、た

まらず先生が悲鳴を上げる。

 「あぁっ、やめて、もう動かないでっ!・・・」

 細い肩を寄せるように、苦しみに耐える先生の表情が、たまらなく官

能的で、俺はそれだけでも射精しそうだ。・・・その間にも、ビデオは

二人の擦れ合う股間の様子はもちろん、激しい律動に揺さぶられる先生

の美しい裸身、眉根を寄せて呻く苦しげな先生の表情を次々と記録して

いく。Aが先生の可憐な乳房を鷲づかみにして揉み上げる。乳房の頂点

でしこっている小さめの尖りに吸いつき舐め回す・・。体を起こしたA

が、先生の恥骨にぶつけるような激動を始めた。その連続に先生も耐え

切れぬような哀しい声を響かせる。

 「先生、たっぷりぶち込んでやるぜ!」

 腰を大きくグラインドさせ、先生の秘唇を押し潰すようにして怒張を

膣の最奥部まで挿入したAは「お、おおー!」という快楽の叫びと共に

射精した。先生は電気で打たれたみたいのけぞり、首を激しく横に振る。

汚辱にまみれて体内の奥深くに熱い淫汁を浴びせられた先生の上に、A

は覆い被さり唇を舐めている。。相変わらず巨大な異物が膣深くまで占

領し、子宮口のあたりにはドロンとした重い感覚があるに違いない。や

がて・・・Aが膣襞の名残を惜しむようにゆっくり引き抜いた。はから

ずも不良生徒に歓びを与えてしまった先生は、これですっかり汚された

ことを実感したのだろう。あたりをはばかることなく号泣した。

 「いやぁぁぁー・・・うっ、うっ・・・」

 先生は足をゆっくり閉じ、裸身を半分右側によじって、俺たちの視線

を避けるような姿で啜り泣いている。



 俺は、自分の怒張を軽くさすりながら、ゆっくりと立ち上がり、全裸

先生を見下ろした。体全体が薄く汗に濡れている。激しく揺すぶられ

た背中が赤くなっていた。剥き卵のように滑らかなが欲情を誘う。そ

しての谷間にわずかにのぞいた膣口から、Aの白濁した淫汁が一筋流

れている。

 Aの怒張で貫かれたおぞましい余韻の中で、先生の裸身は震えていた。

そして、これから俺も、知的で優美なこの女教師を辱めるんだ。・・・

そう思うと、また俺の怒張は、その先端から、ねっとりとした液体を噴き

出した・・・・・。

俺は、くの字になって横たわる先生の裸身を見下ろした。・・・たった今、A

に犯されたばかりの体だ。肩より少し長い黒髪が波うっている。・・・床に粘液

の溜まりができていた。



 「もいいな。バックで犯るかい?」・・・ビデオを止めて休憩しているDが

訊いてきた。

 「そうだな・・・いや、やっぱり前からにする。」そう言って、俺は先生の腹

の脇に立った。右足で肩を押して、先生の上半身を仰向かせる。足はまだ閉じら

れている。普段俺たちの相手をする巨乳コギャルと比べたら、幼いほどの裸身

だ。俺は先生の右半身に覆い被さるようにして肩を抱いた。先生の顔が間近にあ

る。先生が目を開いて力無く俺を見た。2年前のあの時、体育館の壇上から俺た

ち不良をまっすぐに見ていた凛々しい瞳が、今は涙を溜めて、はかなげに揺れて

いる。



 「B君、お願い、もう許して・・・お願い・・・」

 俺は黙って、首を横に振った。

 「どうして?・・・どうして、こんな・・・」

 先生の言葉が途切れる。どうして何だというのか。俺は先生の髪を撫でた。ほ

つれてはいるが、少しも傷んでいない手触りだ。耳に唇を這わせ、咬んでみる。

ピアスの傷跡など無い、心地よい耳たぶは初めてだった。

 「B君、私があなた達の気に障ることをしていたなら、謝るわ。だから、お願

い、こんな恐ろしいことはもうやめて。」

 「お願い、聞かせて、先生の何がいけな、うっ・・・」俺は先生の唇を吸い上

げた。舌をからめとる。逃げ惑う先生の舌の動きが、俺には心地いい。俺は髪を

撫でながら、夢中で舌をからませ、唾液をおくりこんだ。あまりの量に耐えきれ

ず、先生がゴクリと呑みほす音が聞こえた。唇をはなすと、先生はまた声を忍ん

で泣き出した。俺は先生の両手を拘束している粘着テープをはずし、背中に手を

まわして上体を抱き起こした。そうして、もう一度キスをしてから、先生の乳房

を眺めた。抜けるように白い胸が、ぷっくりと盛り上がり、その先端に刺激にま

だ慣れていないような乳輪と乳首が、ほんのり色づいている。それは左右とも、

少しだけ外を向いている可憐な乳だ。左の乳房を下から持ち上げるようにしてつ

かむ。思ったよりもしっかりした揉み心地がある。俺は上体を曲げて、乳首に吸

いついてみた。歯で軽く咬み、舌でころがす。先生は自由を取り戻した手で俺の

頭を払いのけようとするが、その力は弱々しい。再び俺は先生を横たえた。今度

は両の乳房に取りつく。仰向けにされて、幾分平坦になったふくらみを絞り上げ

るようにしてつかむと、尖らせた舌で、苛むように弄んだ。右の乳房にAの唾液

が光っていたが、そんなことは気にならない。もっとたくさんの唾液を滴らせて、

ピクン、ピクンとしこっている乳首をいじめた。先生が俺の頭を押し上げようと

する。Aが先生の右腕を踏みつけた。



 俺はそのまま下がって、先生の股間に移動する。2年間夢で犯し続けてきた女

教師の秘部がぬめり光って、今、目の前にある。半ば包皮に埋もれた陰芽を舌先

でつついてみる。思わず先生が腰を浮かした。さらに花びらを舐め回す。わずか

に淫汁の臭いと、渋い味が口中に広がるが、気にしない。今度は激しく腰を動か

して舌先を避けようとする先生だが、俺は両太腿をがっちり押さえ、舌を膣口か

ら奥へ押し込んだ。先生の腹だけが波うつように上下する。

 「何をするの、そんなこと、いや!お願い、やめて!」

 俺はかまわず、まさぐり続けた。花びらが左右に開ききって、膣口が完全に露

呈している。

 「先生、感じるかい?」悲鳴とも、喜悦ともつかぬ声を聞きながら、腕を踏み

つけているAが言った。今はもう、栗の花のような臭いも消え、さっきAに嗅が

された只野先生の性臭だけがする。舌にやや酸味を感じる。しかし、少しも不潔

さのない臭いと味だ。自分の吐き出す唾液とは明らかに違う粘液が混じっている。

俺はもう一度陰芽を吸い上げてから、先生と体を重ねた。

 [B君、お願い、先生を助けて!」先生の目がまた、涙でいっぱいになってい

る。



 「しっかりくわえてくれよ!」

 先生は眼を固く閉じ、声にならない声で、哀願しながら、顔を背けている。

 重ねた体をもう一度起こし、すっかり露わになった膣口に狙いを定めて亀頭を

押しつける。「ねちゃっ」と言う粘着質の音がかすかに響く。先端をほんの少し

めり込ませたところで止め、もう一度先生に覆い被さる。むりやり顔を自分の方

に向けさせ、両手で固定し、先生の目を開けさせた。ゆっくり腰を進める。・・

・・先生の顔が懊悩でゆがむ。亀頭がめり込んだところでいったん止まり、呼吸

を整えてから・・・一気に突き入れた。

 「あうっ・・・あぁ・・・」

 「ひとつになったぜ、先生。」

 「はい!本日、二人目の肉体関係、成立ぅー」とCがおどける。

 秘めやかな先生の花芯を正面から引き裂き、深く挿入したまま、しばらく動か

ない。先生の体内に埋もれている感覚がたまらない。膣粘膜と怒張が密着し、先

生の熱い体温が伝わってくる。これが只野先生の体、これが先生の膣の感触なん

だ。・・・そんな快美感に浸りながら、ゆっくり出し入れを始める。2,3度膣

口をつついてから、「ぐぅーん」と突き入れる。腹に着くほど激しく勃起してい

た俺の怒張が、先生の膣襞の上の方をこするように前後する。緩急をつけながら

も、だんだんピッチを早める。先生のあえぎ声が短くなってきた。先生の太腿を

上体の方に折り曲げ、秘唇を生々しく露呈させて責め抜く。先生の子宮が下がっ

てきた。感じてるのか・・・亀頭の先端が、子宮口に当たって一瞬包まれるよう

な快楽がある。急速に高まってくる。コントロールできない。体の最深部から吹

き出るような快感を伴って、俺はおびただしい量の精液を先生の子宮に浴びせか

けた。息を落ち着かせながら、俺は先生に口づけをし、髪を撫でた。

 「先生も、感じてたんだろ?」・・・先生は答えない。俺が静かに離れると、

先生の激しいむせび泣きが始まった。



 「いい味してるだろ。」Aが言った。

 「ああ。たまらねぇ。」

 Cが、棚から見つけてきた新品の雑巾で、先生の割れ目を拭いだした。

 「B、きったねーよ。」素っ頓狂な声を上げて、しかし、血走った目つきで先

生の股間の汚れを清めている。

 

 先生はその後、CとDにも代わる代わる犯された。Cは、から先生を貫いた。

犬の姿勢をとらされる時、心では抵抗したが、すでに力は失せていた。Cが先生

を責め立てている間。俺とAとDは交代で、先生の口に怒張を含ませて遊んだ。

Cが射精し、高く抱えていた先生から離れると、先生はドサッと床に倒れ込

んだ。俯せで、やや腰を浮かせ気味にして、足は開いたままである。Dはその姿

勢のまま、いきなりズブリと挿入した。しばらくを潰すような格好でつながっ

たあと、仰向けにし、両足を高く抱えて交わった。Cがのような咆哮と共に果

てたのは、ちょうど7時少し前だった。



 大きく開かされた両足を閉じる気力も失せた先生は、わずかに体を横にし、右

手で恥毛のあたりをかばうのが精いっぱいで、犯されたばかりの恥ずかしい下腹

部の割れ目は隠しきれない。俺たちはそんな哀れな女教師の姿を見て笑いあう。

 Aがあらがう先生の手をどけ、わずかに狭まった太腿を、もう一度大きく広げ

のぞき込む。

 「もうすぐ出てくるぜ、臭いのがよ。」

 「そうさ、たっぷりとぶち込んでやったからな。」とDが嬉しそうに言う。

 「まだ時間があるから、撮っておけばいい。」Aが言った。

 「いやぁーそんなところ撮らないで、お願い、これ以上いじめないで・・・」

 何を撮られるかよくわかっている先生は、朦朧とした意識から蘇ったように哀願

する。Dが再びカメラを取り、先生の股間ぎりぎりまで接近させて構えた。膣深く

にたまっている汚らわしい精液を、一刻も早く外へ出したいだろうに、ビデオが狙

いをつけている為それもならず、先生は内股の筋肉を引き締めて、必死に耐える。

しかし、俺たち不良どもによってたっぷりと呑み込まされてしまった淫汁が、徐々

に膣口へと溢れてくるのはどうしようもない。

 「へへっ、出てきたぜ。」

 「先生、もったいないから、そんなにあわてて出すなよ。」

 「いいや、早く出さないと妊娠しちまうぞ、先生。」

 「妊娠?そりゃあいいや。赤ちゃんの父親は不良教え子です。父親は誰でしょ

う。そうすりゃ、俺たち、先生と結婚してもらえるぜ。」



 「いい眺めだぜ、先生。」

 ビデオカメラがまわり、俺たちの嘲笑が先生の耳に突き刺さる。

 「いやあぁぁー・・・」暴行を受ける前の清楚なただずまいが嘘のように、先

生の露わになった膣口から、俺たち打ち込んだ白濁が、トロリロリと溢れだし、

割れ目を伝って肛門へと垂れていく。その股間を汚すおぞましい感覚に、先生

撮られている部分の死ぬほど恥ずかしい様子を思っているのだろう。羞恥に耐え

られぬように身悶えしながら号泣するのだった。

 太腿から足首へと粘液が垂れるのもかまわず、俺たちは先生下着をつけ、服

を着させた。床には粘液の溜まりが点々としている。先生は倉庫の棚に上体をあ

ずけて、放心している。

 「先生、良かったよ。」

 「この学校に来た元が取れたってもんよ、なあ。」

 「先生、どこかで会っても、シカトしないでくれよ。俺たち、もう他人じゃな

いんだから。」

 「そうそう。ビデオ、撮ってあること忘れないでね。」

 「先生、お疲れさん。早く帰らないと、守衛さんに見つかるよ。」

 

 先生は、絶対訴えない。俺たちは確信していた。しかし、先生がもたもたして、

誰かに発見されるのはまずいと思っていた。学校の中は案の定、人気が無く、職

員室も暗い。俺たちは闇に紛れて外へ出て、何食わぬ顔で正門近くの喫茶店に陣

取った。

次から次へと只野先生凌辱し、欲の白濁を吐き出した俺たちは、学校近く

の喫茶店に陣取った。ここの窓際からは、学校の正門と玄関が同時に望め、先生

が帰途につく姿が見えるはずだ。俺たちはまるで学校そのものを破壊し尽くした

凱旋将軍のように勝ち誇っていた。生まれつきまずい餌しか知らないが、初め

て自分の手で最高の獲物を手に入れたかのような充実感だ。いつも清楚な服装に

身を包み、授業妨害などには毅然とした姿勢を示す。どんな不良にも分け隔ての

ないその笑顔には、優しさだけでなく、ある種の自信と強さが潜んでいる。教師

も生徒もどうしようもないこの学校で、たった一人、心に一筋の芯を持った先生

だったとも言える。



 「私は、あなた達のことを諦めていないわ。だから、あなた達も自分のことを

諦めないで。」ある日先生は俺たち不良集団にこう言った。こんな青臭い言葉で

も、只野先生の口から出ると、効果満点なのだ。そんな女教師の秘密を暴くよう

に、秘唇を真っ二つに貫き、膣奥深くまで蹂躙してやった。学生時代、一心に教

育者をめざしていた頃、まさか自分が不良生徒に辱めを受けて、歪んだ性の捌け

口になるなどとは、夢にも思わなかったろう。俺たちは一瞬にして、先生の夢や

希望、いや人生そのものを踏みにじってやったことになる。性は人間を征服者と

被征服者に分ける。俺たちは今日、完膚無きまでに一人の女教師を征服した。只

先生を教師としてではなく、慰みものとして扱ってやったという暗い征服感に

酔っていた。

 「先生、来ないなぁ。」

 「今頃、やっと職員ロッカーにたどり着いたぐらいだろう。」

 「アイツ車、運転できるかなぁ。」

 「出来なきゃ、身の破滅よぉ。」

 俺たちは明かりの少ない玄関を見つめ続けた。・・・



 「来た!あれだ。」

 よろけるようにドアを開け、玄関前の階段を一歩一歩手すりを頼りながら下り

てくる只野先生の姿が見えた。

 「由○子だ。」Aが、まるで自分のスケを呼ぶように呼び捨てにした。

 カーディガンが、少しよじれて着せられていた。先生が駐車場の暗闇に消えて

いく。随分しばらくして、1台の赤い軽が出てきた。先生の車だ。校門で一旦停

止すると、よろよろと右折して、俺たちのいる喫茶店の目の前をゆっくり通り過

ぎた。泣きはらした顔がくしゃくしゃだ。俺たちが店にいることなど気づきもし

ない。やっとの思いでアクセルを踏んでいるに違いない。赤いテールランプがぼ

やけてカーブに消えた。

 「もう一回やりてぇなぁ。」Aがぽつりと言った。

 「アパートを襲うか。ビデオを盾に取れば、騒ぐわけにも、ドアを開けないわ

けにもいかないだろう。」話は早かった。学校の裏手に住むCがワゴン車を一台

調達してくる。4月生まれのCは高三になってすぐ免許を取り、立派に無免を卒

業している。

 「あわてなくていい。どうせアパートはわかってる。シャワーを浴びて、あら

ためて泣き崩れているあたりを襲えばいい。」そう言って俺はゆっくり煙草に火

をつけた。

 車の中では、再び先生を淫虐地獄へ落とそうという話題で、盛り上がっていた。

Cは自分の精液を呑ませると言い、Aは風呂場で石鹸を使って指浣腸をしてから、

肛門を犯すと宣言した。Dはあくまで膣にこだわっていて、自宅からキュウリを

持ってきて俺たちの笑いを誘った。そして誰もが先生を完全な性奴隷に仕立てよ

うと目論んでいた。

 先生の住むアパートは学校から車で15分ほどの、周りを畑に囲まれた土地に

建っている。付近に警察車両がないかどうか、一応気を配る。覆パトやミニパト

に要注意だ。

 「どうやら、警察には通報していないらしいな。」アパートの見える空き地に

静かに車を止めた。先生の部屋は2階の201号室だ。窓が暗い。部屋の電気を

点けるのが辛いのだろう。真っ暗な中でシャワーを浴び、真っ暗な中で、膝を抱

きしめ、小さくなって、放心し、或いは啜り泣いているのに違いない・・・これ

から再び、残酷な肉地獄が待っているとも知らないで。

 104号室だけ明かりが点っている。残りの8部屋はまだ留守らしい。

 「あれっ、先生いないぜ。車がない・・・」

 あたりを探すが、どこにも先生の赤い軽は無かった。アパートの階段を上り、

先生の部屋の前で中の様子をうかがい、呼び鈴を押すが、気配はない。

 「来る途中、追い越してはいないから、あのまま国道をI市の方へ走ったの

か・・・。」

 「只野、自殺でもするのかな。」

 「まさか!」

 「いや、アイツならするかもな。」俺は、先生が俺に助けを求めた場面を思い

出しながら、何となくそう思った。

 俺たちは車の中で先生の帰りを待つことにした。・・・ところが、その日、と

うとう先生はアパートに戻らなかった。次の日もその次の日も、戻っている気配

はなかった。登校している後輩に何気なく聞けば、欠勤しているとのこと。学校

に変わった様子はなかった。俺たちは少し落胆しながらも、卒業を前にして、計

画通り、只野由○子を輪姦(マワ)しにかけたことに満足していた。誰かが集ま

れば、凌辱のビデオを見た。必ず、皆黙り込んで、食い入るような眼で画面を見

つめながら、股間のマラをしごいた。こうして、映像でみるのはかえって刺激的

だ。特にAの、まで毛の生えた巨体に真っ白な体を割られて、赤黒い怒張が女

の芯を貫いているシーンは痛々しい。足の指が、苦しげに伸びたり曲げられたり

しているのが、先生の屈辱感を物語っている。



 卒業式の日、俺たちはお礼参りを恐れる教職員の顔の中に、只野由○子を探し

ていた。当然ながら、先生はいなかった。



 あれから3年の歳月が流れた。CとDは都会に出て働いている。Aと俺は地元

に残った。しかし、只野由○子のことを忘れたわけではない。今頃、どこでどん

な思いで暮らしているのだろうか。27歳になった姿を想像しながら、激しく隆

起した怒張に、女教師の感触が蘇る。きっと探し出してやる。そうして、不幸の

どん底まで堕ちた先生を見てやると、俺は決心した。