睦絵は唇を開き、男のファスナーに歯をかけた。
 かり、と金具を噛み締め、ゆっくりと下に引いていく。
 チャックが開き、中から男の肉棒がこぼれ出た。
 カリ太の、長大なペニス。
 濡れた舌がその先端をとらえ、ちろちろと尿道口のあたりをねぶる。
 しばらくそうしてから、睦絵は口を少しだけ開いた。
 そして、キスをするような感じで亀頭の先端を「ちゅっ」と吸い、そのまま先端を含む。
 赤ん坊が哺乳瓶をすするように、彼女は男のペニスを「じゅちゅ、じゅちゅっ」と、唇で情熱的にしごく。
  睦絵は、全裸だった。
  春先の外気が肌を刺激するのか、かすかに鳥肌立っている。
 コンクリートの肌触りが、彼女の足裏を冷やした。-----
 夜の空には、月と、数えるほどの星々。
 周囲には、道路の他には道ばたの草、古びた街灯、そして睦絵の亭主が立っていた。
  彼女の亭主は、自分のズボンの中に手を入れ、半笑いの表情を浮かべていた。
 おそらく、パンツの中の自分の睾丸袋を揉みしだいているのに違いない。
股間をいじって、国道のど真ん中で全裸になって他の男の肉棒に奉仕する自分の女房を、見つめることしかできない亭主────────  睦絵が奉仕している男は巌(いわお)のような顔つきをしていて、それに相応しい屈強の体躯をも備えていた。
 全裸の睦絵が先ほどから、亭主の姿などはじめからなかったかのようにして愛おしげに奉仕しているペニスも、節くれだって太い。
 「おい」  男はそれだけいって、彼女の髪の毛を引っ張った。
 睦絵はすぐに顔を引き、そのつぼみのような唇から、男の亀頭を解放した。
 彼女の唾液が闇夜の男根から糸を引き、つうっ、と途切れる。
 男は無言で、自分の肉棒をズボンのチャックの隙間から露出させたまま、道路の真ん中に座り込んだ。
 ちょうど、股間に両手を突っ込んだ、彼女の惨めな亭主と面向かいになる格好だった。
 男の鬼のような視線が、睦絵の夫を射抜く。
 夫……『元』夫は、びくっと肩を竦めてただ視線をそらした。
 両手の動きも止まる。
(クズ野郎) 睦絵はそんな卑屈な夫を見て、思った。
 「こいつに見えるようにやれ」  男が言うと、睦絵はすぐに男のそばにやってきた。
 そして、和式便所にまたがるような形で男の前に屈み込み、男と同じく自分の夫に向き合うようにして、股間の真下で逞しく屹立したペニスの先端を手で押さえ、自分の秘芯へとあてがう。
 「あなた」  彼女は言った。
「見えるぅ?」 亭主は答えない。
 ただ、股間に忍ばせた両手の動きを活発にさせた。
「見えるでしょ。わたしのマンコ、もう毛が一本もないもの。ほら、もっとよく見えるように広げてあげる。びらびらにリングが何個もついてるから、広げやすいの。ね………………わたし、濡れてるの。この人のチンポ入り口にくっつけただけで、イキそうになってる。あなたの包茎チンポ何度突っ込まれても、ああ、なんか入ってるぐらいにしか感じなかったのに、おかしいね。本物の男が、こんなにスゴイなんて……………………ほらぁ…………………見てよ、今、ひぃいっ………おほぉおっ……………ど、どんどんっ、どんどん入ってくるぅぅぅううんっ………………チンポぉお、逞しいチンポぉ、わたしのチンポ、奥に、わたしのマンコの奥にヒぃ……」  睦絵が腰を降ろすにつれ、どんどん男の肉棒が彼女の陰孔へ、じゅぶじゅぶと埋没していく。
 接合部分から、白濁した彼女自身の恥液が、肉茎に押し出されて溢れ飛んだ。
 彼女の秘唇が押し広げられ、やがて………男の肉棒が根元まで埋まった。
  睦絵は満足そうに声を洩し、あとは我を忘れたように腰を振って、男の節くれだった肉槍の感触を貪っていく。
 元・妻の腰があやしく左右に揺れるのを、元夫は血走った眼で凝視していた。
 「あぁああ、あぉおおお、いいっ、あぁあぁ?んっ、チンポぉ、チンポぉおっ!」  睦絵の狂態とはうらはらに、下になった男は無表情のまま微動だにしない。
 しばらくして我慢しきれなくなった彼女が、ついに自分から腰を上下に激しく使いだした。
 ぬらぬら濡れ光る男の肉棒が、彼女の膣孔から現れたり、消えたりをくり返す。
  睦絵は人並み以上の美貌の持ち主であったが、これといった野心もなく、才覚もなかったので、平凡よりやや上程度の収入の夫の妻になることを選んだ。
恋の経験はほとんどなく、結婚も打算の色が濃かったといえる。
さすがに夫との初夜の時はすでに処女ではなかったものの、それほど経験を積んでいるわけでもなかった。
  夫は小物だ。
  一緒にいて、それほど愉しい男でもないが、かといってそれほどひどい男でもない。
 タバコはやらないし、酒は嗜む程度。
 博打も打たない。
 趣味は読書と映画鑑賞と言う、まさに、どうでもいい男。
   結婚して2年目。
 睦絵が25歳のとき───────その転機は訪れた。
  その男は、いきなり睦絵達が住むマンションにやってきた。
 はじめ宅急便を装ってドアを開けさせ、あとは力任せに押し入って、金曜日の昼間から彼女を犯した。
 パンツを破りとり、濡れてもいない膣孔への強引な挿入。
 男は睦絵が泣き叫ぶのも構わず、一方的に腰をふり、一方的に膣奥へ精液を注ぎ込んだ。
 胎内に種汁の迸りを感じ、睦絵は歯を食いしばって泣いた。
  この時の男は、ただ乱暴なだけで、彼女は痛みと屈辱しか覚えなかった。
  やがて、夫が帰宅。
 彼女はガムテープで口を塞がれ、両手両足を縛られた状態。
 そして、自分の旦那が男にあっさりと手玉に取られ、自分と同じように縛られていく、その一部始終を眺めていた。
 (情けない男) と、睦絵はそれだけ思った。
  それから縛られた2人は、深夜を待ってから男の車に乗せられ、どこか山奥の山荘に連れて来られた。
 そこで男は、彼女の夫に言った。
 「女房を犯されたくなかったら、会社に電話をかけて、来週一週間休ませて欲しいと電話しろ」  馬鹿な夫は、恐れるあまり次の日の朝、手渡された携帯電話で、本当にその通り電話をした。
 これで、土曜日と日曜日、続いて来週一週間を、まるまる男に手渡したことになった。
 それで、この男は充分だったのだ。
  まず、男は元通り夫を縛り付けた後、目の前でよく見えるようにして睦絵を犯した。
 セックスの途中で、男は、「オマエの夫のチンポと、俺のチンポのどちらが大きいか」 とか、「どっちのチンポが好きか」 というような質問を睦絵に浴びせかけた。
 この時はまだ睦絵は男に憎しみしか抱いていなかったので、何も言わなかった。
 最初のレイプから、男は全ての精液を睦絵の膣内に注ぎ込んでいた。
  ひとしきり陵辱が終わると、男は彼女の夫の下半身を裸にして、そのペニスが血管を浮かせて直立しているさまを睦絵に見せつけた。
自分の妻が見ず知らずの男に犯され、中出しされるのを見て、浅ましく興奮していたというわけだ。
彼女は失望したが、このときはまだそれほど決定的ではなかった。
彼女は彼女なりに、男の生理というものを理解していたからだ。
 しかし、男が次に、 「お前の女房に、こう言うようにお願いしろ。『わたしの腐れマンコに、強姦魔様の逞しいチンポを挿入して、どうかその気高く高貴なザーメンを、思うぞんぶん注入してくださいませ』ってな。………本当にお前の女房が、その台詞を言いつつ、自分から股を開き、自分の指でマンコをぱっくり開くまで、何度でも、何度でも、馬鹿みたいにお願いしろ。………もし断るのなら、お前のチンポはこのナイフで切断させてもらう」  夫は、いともあっさりとその通りにした。
  彼女は絶望した。
  こんな男の妻になった自分を痛く後悔していた。
 ペニスを切断すると言われたのだ。
 恐いのは当然だし、最終的に屈辱の選択を迫られるのは分かりきっていた。
 彼女が失望したのは、夫が何の迷いもなく、即座に男の言うなりにしたことだった。
  睦絵はやけになって、本当にその通りにしてやった。
  その後、男のモノを受け入れたとき、わざと夫に聞かせてやるために嬌声をあげてやったりもした。
 夫は泣いていたが、彼女にはもうそれが嘘泣きであることに気付いていた。
 男がその野太い肉棒を震わせ、自分の子宮に何度目かの精液を吐き出したときには、錯綜した愛情さえ感じた。
   この男は、自分を情けない夫から奪いにきたのだ。
   睦絵は男のものに貫かれながら、そんなことを考えていた。
 男のそれは、夫の包茎ペニスとは比較にならない太さ、長さ、形状を有していた。
 その形を思い浮かべ、思い浮かべながら男に後ろから犬のポーズで激しく貫かれると、それだけで絶頂に達した。
 男が膣内で射精し、その熱さが子宮に広がっていくのを感じると、また絶頂に達した。
   ──────それから3日経った火曜日、男が睦絵に訪ねた。
 「旦那のチンポ、どうしたい?」  彼女はすぐに答えた。
 「いらない。ちょん切ってよ」  男はその通りにした。
 夫は縛られたまま、泣き叫んだ。
 睦絵はちょっとだけ可哀想に感じ、最後の一度だけ自分とセックスさせてあげることにした。
 もちろん、夫の精液が自分の中で吐き出されるなど考えただけでもゾッとするようになっていたので、コンドームを2重にかぶせ、夫を縛り付けたまま横に寝かせ、その上から跨がるようにして、偽りの夫婦は最後の結合を果たした。
妻と男の痴情をさんざん見せつけられて溜りに溜っていた夫は、睦絵が少し腰を動かしただけで、すぐに放出した。
彼の、ペニスを通した生涯最後の射精は、実にあっけないものだった。
  コンドームを取ると、中には大量の白濁液がたまっていた。
 久しぶりの射精を終え、夫の男根は幼児のそれのようにふんにゃりとしていた。
  男はそれを節くれだった指で摘むと、ペニスの根元をゴムで何重にもして縛り、何のちゅうちょもなくナイフをすべらせた。
  縮み上がった包茎ペニスは血霧をあげて宙を舞い、ころころとフローリングの床に転がった。
  睦絵はそれを拾おうとしたが、男がそれを先に拾ってポケットに入れた。
 夫のペニスが放った最後の精液は、コンドームごと無造作にゴミ箱に捨てられた。
 男は切断されたペニス痕の治療には、異様なほどの熟練を見せた。
 その週が終わり、会社がはじまる頃には、夫は青ざめながらも、なんとか出社できるまでに回復していたのである。
  男は睦絵夫婦のマンションに住み着いた。
  昼間はずっと睦絵の秘孔を貫いて過ごし、夜は夜で仕事に疲れた夫に、その結合を見せつけた。
 しばらくして、男はどこかからプロ使用の電気脱毛器具を持ち込み、睦絵とその夫の陰毛を永久脱毛した。
 さらに、彼女のラヴィアに、いくつもの金のリングをピアッシングした。
 そして、彼女にリングを引っ張らせて秘唇を全開に広げさせたうえで夫に見せ、夫は夫で四つん這いにされて、男に肛門を貫かれた。
 夫は元妻の性器を眺めながら、同性に排泄器官を抉られた挙げ句、切除されてなくなったペニスの根元から久しぶりに射精した。
 射精、というより、ただ精液が漏れただけだ。
 前立腺を男の肉棒で刺激され、溜まっていた精液が、反射的に絞り出されたのである。
 夫は、男に味わわされた絶頂の屈辱に、涙した。
 それを見て、睦絵はゲラゲラと笑った。
 「あはははははははは、マヌケぇ?。あんた、まだ射精できたのね。キンタマだけでも残しておいて良かったじゃん」  本当はちっとも良くないのである。
 睾丸があるということは、性欲があるということだ。
 しかし、それを発散するための器官は、夫から永遠に失われてしまっている。
 もはや彼は死ぬまで、性欲を抱えたまま悶々とするしかないのだ。
 彼女はそういった事を重々承知の上で、彼を笑ったのだ。
 こんな情けない男に、ペニスなんて上等なモノはいらない。
 睦絵は、本気でそう感じていた。
     「ああ、いい、いいいっ、チンポ好き! チンポ最高ぉおお?っ!」  国道の真ん中で腰を振る睦絵。
 それを見ながら、唯一残った睾丸袋をもんで、せめて快感の残りかすだけでも味わおうとする『元』夫。
 亀頭のエラが膣襞をこするたびに、彼女は泣き叫んだ。
 肉茎が内陰唇を取り込みつつ埋没し、そして引きずり出される。
 太い男根から、幾度となく吐き出される精液。
 反り返った雄姿。
 男らしいペニス。
 「チンポぉお、チンポチンポチンポチンポォ?ッ! あぅッ、おぐぉおぉぉおおおおおおおお?っ」  睦絵の奥で、男の肉棒が爆ぜた。
 その迸りで、睦絵は更なる絶頂を迎える。
 「ああん、出してぇえっ! 中で出してぇっ! ずびゅずびゅずびゅずびゅ、たくさんンっ、たくさん出してええぇぇエひいいぃぃぃいい?ッ!」  そのさまを見ながら、彼女の夫もズボンの中で、ペニス無き尿道口から、二度と女性の胎内に流し込まれることのない精液を、どろどろと惨めにに漏らしていた…………。
    次の日、男はいなくなった。
  それから数週間後、彼女は妊娠した。
 子供は、夫婦の間の子として生まれた。
 赤ん坊は女の子だった。
 女の子は母親に似ていて、13歳の誕生日を迎えるころには目を見張る美少女に成長していた。
  ペニスを失った父親は、そんな娘に密かな劣情を抱いていたが、その歪んだ欲情を果たす術もなく、悶々としたまま、ある日車を運転中、崖から転落して死んだ。
保険金が大量に入り、睦絵は生活苦に陥ることはなかった。
  睦絵の娘は、たいしてこの死を哀しまなかった。
母親に、父親を軽んじるようにそれとなく誘導されて育っていたし、彼女自身、父親のどこか本質的に卑屈な態度が好きになれなかったからだ。
  その少女は、13歳の誕生日に、彼女は自宅のマンションで恐るべきものを目撃した。
  たまたま学校が早く終わって帰ってみると、そこではエプロン姿の自分の母親が、見ず知らずの鬼のような風貌の男に背後から犯されていたのだ。
母親、睦絵は涎をたらし、随喜の涙を流しつつ、男のモノを受け入れているようだった。
少女は逃げようとしたが、あろうことか実の母親に捕まえられて、そのまま両手を縛られてしまった。
中学校の制服のスカートが脱がされ、パンツもずりおろされ、少女の秘所はその男に丸見えとなった。
  もちろん、少女は男に処女を散らされた。
  未発達の少女のヴァギナは、男の太すぎる肉棒でぎちぎちに引き裂かれた。
 泣きわめく娘を、睦絵は嬉しそうな顔で押さえていた。
 男はペニスに意識を集中させ、さほど動かす事なくその少女…………自分の娘の膣内に射精した。
  その日から、少女は毎日学校から帰るごとに男に中出しされた。
  少女は男と実の母親から、幼い体を着実に開発され、1月も経つ頃には、立派な性奴隷に仕上げられていた。
 母親の執拗な舌技により、クリトリスは以前の2倍にまで膨れ、何度も男の精液を注がれ、擦り付けられたせいで、清楚だった少女の秘唇は、はやくも成熟した大人の女のそれに近付いていた。
  娘は男に、クラスメイトを遊びに誘うように命令された。
  完全に奴隷化していた少女は、実の父親にしてご主人様の命令通り、クラスの親しい、顔だちの良い少女達を2人、自宅のマンションに連れてきた。
彼女達は、待ち構えていた男と睦絵に取り押さえられ、一人一人順番に処女を散らされ、精液を未成熟の子宮に注がれ…………あまつさえ、その一部始終をビデオで撮影された。
たっぷりと男の濃厚な種汁を注がれた直後の、ぽっかり拡張された膣孔。
そこから、血と精液の混ざりあったものが、「どろぉっ」と垂れ落ちるシーンまでを、高画質デジタルビデオカメラで永久保存されたのだ。
  男はそれらで少女らを脅迫し、たっぷり2か月と夏休みの毎日で、彼女らも自分のセックスの肉人形に変えた。
 しばらく、自分の娘を含めた少女3人には、避妊薬を与え続けながら肉棒で貫いた。
 睦絵は別だった。
 38歳になった彼女は、男の精液を毎日のように膣奥に出されることにより、あっけなく妊娠した。
 生まれた子供は男の子だった。
  それから数年後。
 男は自分の娘を名門の女子高へとすすませた。
 先の、肉奴隷化していた2人の少女も、同じ学校へとやった。
 男は小さな男の子をあやす睦絵に言った。
 「女子高のガキ共全員に、こいつの弟や妹を産ませてやる」  睦絵はこくりとうなずいた。
この男ならやりそうだった。
  全寮制の女子高で、睦絵の娘と友人達も寮に入った。
 男も、その日を境に姿を消した。
   ………さらに数年後。
   あの男の変死体が、その女子高近辺の川で発見された。
  犯人は例の女子高に入学したばかりの女生徒で、男に繰り返し陵辱され、それをたまりかねての犯行だった。
 その寮は、寮生のみならず、女子高に通う全ての生徒が、あの『男』に奉仕するための伏魔殿と化していた。
 男の娘とその友人は、この『ハーレム』の創設に深く関わっていたが、すでに卒業し、都会の大学へすすんでいた。
 女生徒達は全員身ごもっているか、あるいはすでに出産経験があった。
 寮長の中年女性も、完全に男の肉棒の虜になっていたので、医者や子供の世話の手配などは完璧だった。
 女子高は名門ゆえに少人数ではあったが、それでも百人を超す生徒数を擁しており、その全員に性的満足感を与え続けた男の精力、および性の技巧には舌を巻く他はない。
   男はあくまで身元不明人、犯人不明ということで処理された。
 残された女達は、自分の保身のために、男との関係を切り捨てようと必死だったのだ。
 生まれた赤ん坊は施設に入れられたり、産んだ女生徒が育てたり、殺されてコンクリートに埋められたりした。
 男を殺した女生徒は、その寮の全ての女から怒りを買い、陰毛を永久脱毛された挙げ句、土手の部分に『わたしはチンポ大好きのメス豚です』と入れ墨され、クリトリスの皮も切除され、常にむき出しの状態に整形されてしまった。
 とどめに、金で雇った黒人の男のペニスで絶えまなく貫かれ、中出しされまくって妊娠。
 その腹を女生徒全員でめちゃくちゃに蹴られて流産し、二度と子供が産めない体にされてしまった。
   その報告を娘から聞いても、睦絵はあまり哀しまなかった。
  まあ、そんなものかと思っただけだ。
  あのペニスが二度と味わえなくなったのは残念と言えば残念だが、逆に言うとそれだけのことでもあった。
 金は充分あるし、息子もすくすくと育っている。
 まだ9歳だが、すでに娘に内緒で、自分が息子の最初の『女』になっていた。
 顔形は睦絵に似ていたが、男の器官はあの『男』そっくりで、子供のものとは思えないグロテスクな形態に日々ずんずんと成長していた。
  ある日、風呂場で一緒に入っているとき、睦絵の陰毛が永久に消え去った陰部に目線を向けていた少年のペニスがむくむくと勃起し、大人顔負けのサイズにまで膨れ上がったのを見て、彼女は我慢できなくなったのだ。
  彼女の子宮は、息子のおそらく生涯最初の精液をたっぷりと受け止めた。
   ああ、この子はあの人の息子なんだ……  新たな『ペニス』の誕生に、彼女は膣奥をぎゅっと引き絞り、息子のピンク色の男根が再び膨張してくるのを待った。


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