2006/02/14 13:08┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者


あんまりエッチな話ではないです。

痴漢さん、募集します。さわってもらえませんか。わたしに痴漢、してくれませんか」
本当にたまに、エッチな刺激が欲しい時があって、ネットにそんな書き込みをしてみた。
半分はおふざけのつもりだったけど。

思ったよりも多く、何より凄く迅速に(笑)、あっという間に30ほどの返信が届いた。
10通くらいは、明らかに冷やかしぽかったけどね。
これは大変な受信数になる、と思ってすぐに書き込みを消して、何人かの人たちとメールをしてみたけれど、何だかやっぱり、気が合わなそうな印象で余計にストレスと欲求がたまった感じだった。
そこでふと、刑事に戻ってみると、「ユカさん(私の使ったHN)、書き込み消しちゃったんですか?。。。残念です」という書き込みがあった。
ちょっと、私はそれが気になって、彼(ユウ君というHN)をからかうように返事をしてみた。
「ユカです。10分だけ、載せるよ」
そしたら、1分立たずに返事が来ました(笑)、ユウ君から。ちょっと可愛い。

私は26歳で、OLやってます。
顔の良し悪しは自分ではわからないけど、けっこう童顔で、「ほしのあき」だかっていうオッパイがやたらデカい女の子に似てるって言われる。
もちろん、オッパイはあんなに大きくはなくて、でもまあ、一応Eカップあるかな。

ユウ君は、少しメールをしてみると、どう見ても年下ぽかった。
聞くと、21歳だと言う。学生さんらしい。
地方から出てきて、学生寮で暮らしていて、カノジョはいない。
少なくともメールではそう言っていた。
自分で「残念」なんて書いてたのに、一向にチカンの話題に入らないところなんか、けっこうウブな子っぽい。
可愛いなこのコ、っていう印象と、ちょっとからかいたくなるような、そんな雰囲気のあるコだった。
「それでユウ君、チカンはしてくれるのかな?」って聞いてみた。
「してみたいですけど、本当なんですか?」
「私は本気だったけど」
「したいです」
「チカンて、したことあるの?」
「いや、ないっすけど」
「そうなんだ。さわりたいところ、ある?」
「胸、とか」
「胸だけ?」
「おとかも」
「じゃ、胸とおだけでいいの?」
「おにすりつけたりもしてみたいんですけど」
「えっ?そんなことまでするの?」
「いや、無理ならいいっす」
メールの向こうで赤面したり、ドギマギ焦ったりしてる様子が目に浮かんだ。
ちょっと可愛い。
「うふ、ウソよ。明日、早起きできる?学生さんは、お寝坊馴れしちゃってるでしょ?」

私はユウ君と、具体的な時間を決めた。
東京メトロ○○線で○○駅から、私が乗り換える××橋まで、時間はほぼ10分くらい。
車両は前から2番目、その一番後ろのドア。
時刻は8時から8時10分にお間。
私は濃い紫のマフラーをしている。
ユウ君は、白いニット帽をかぶってくる。

「私のこと、聞かなくてもいいの?顔とか、カラダとか」
「いや、平気っす」
「私が物凄く太ってたり、ブサイクだったらどうするの?写メとか、要求しないんだ?」
「ユカさん、いい人そうだから平気っす」
「もし、遠目に見て×なら帰ってもいいからね」
「平気っす」
「そ。ラッシュきついよ。じゃ、会えたら明日ね」
「俺、ちゃんと行きますから」

私は、マフラーを外してベンチに座っていた。
2両目の一番後ろのドアの辺り。いつもより10分も早く、家を出てしまった。
ちょっと心臓がドキドキする。
どんなコなんだろう。本当にやって来るのかな。
ホームの時計が8時に近付く。あと3分。
(来た!)
オフホワイトのニット帽をかぶった男の子が、パーカーを着て、ジーンズのポケットに手を突っ込みながら、私の視線と正対して歩いてくる。
俯き加減なので顔はハッキリとは分からないけど、背の高い、スポーツでもやっていそうな、凛々しい雰囲気の男の子だった。
とても、ウブには見えない。

電車に乗る人たちの列からやや離れた辺りで、彼は少し所在無げに重心を右足、左足とかえながら、それでもキョロキョロはせず、じっと立って私を待っていた。
私は、出て行くタイミングがわからなかった。
そのまま、時間ばかりが過ぎ、やがて8時10分を過ぎてしまう。
私も、電車に乗らなければ遅刻してしまうのに。
(どうしよう…)
8時13分、彼は腕時計を見てから、初めて周囲をひと回り見回した。
表情が見えた。健気そうで、でもキッパリと、そしてやっぱりちょっぴりウブな感じ。

次の電車が入ってくる。
私はマフラーを巻いて、彼の脇を彼の背中側からすり抜け、列に並んだ。
顔は…あげられなかった。けれど、彼の体がちょっとだけ強張ったような感じはわかった。
彼が、私の後ろに並んだ。
電車が止まってドアが開く。
降りる人が溢れる。
私が乗り込むと、彼も続く。
ドっとラッシュが訪れて、奥のドアに近い方まで押し込まれる。
私の背中側に、彼の体が平面で密着した。
ドキドキが早まり、なんだか空気が薄いような気になる。

電車が動き出した。
私は、俯いたままだ。彼の様子はわからない。
私の服装は、厚手のタートルネックにジャケット、膝丈のタイトスカート。
ラッシュアワーの地下鉄は、密着度が高くて身動きできない。
トン、と私のバッグの肩掛けの辺りが叩かれた、ような気がした。
トントン、小さいけれどもう1度。彼だ。
私は、コクンと小さく頷いた。

(あっ…)
そーっと、私のおに大きな手の平があてられた感触があった。
右手で、私の右のおに触れている。
けれどなかなか手は動かず、そのままどうすることもできないようだった。
彼も緊張しているんだろう。私だってドキドキだった。
やがて彼は、指先だけで私のおを、軽くつかむようにして、5本の指を滑らせた。
つつーっと、ほんの少ししか動かせないけれど、おの肉を軽くひっぱるようにしてくる。
そしてまた、すーっと滑るようにして指先を広げていく。
撫でられるものとばかり想像していたから、私はちょっと、身震いのようなゾクゾクする感じを覚えた。

彼にそれを続けられ、私はおをもぞもぞと、動かしたいような、そんなことをしたら…というような、もどかしいような気持ちになる。
けれど彼の動きもぎこちなく、相変わらずの行為を繰り返すだけだ。
電車が止まり、ドアが開いて、更に人波が押し込まれてきた。
彼の体がこちらに押し付けられ、彼の股間が、私のスカートにぴったりと密着した。
(あ、固くなってる…このコの、おっきくなってる…)
に当たってすぐぬにそうと分かるほど、彼のモノはふくらんでいた。
もしかしたら、パンツ穿いてないのかも、と思ったりする。

(あっ…)
彼の手が、私の腰骨の辺りを押さえて、自分の股間を私のに押し付けてきた。
思った以上に、彼のモノの大きく膨らんで固くなったモノの形状をおで感じることができて、彼がそれを窮屈な姿勢で、周囲に気取られないよう、けれど押さえがきかないような様子も感じさせながら、私のおに強くすりつけてくる。
何だか私も、少しだけのぼせたような気持ちで、ほっぺたが熱くなったように感じた。

次の駅で、私よりも奥の人が数名降りた。
その降りた人の流れで、私の体は変反転し、彼と向かい合う恰好になってしまった。
私の降りる駅は次だ。あとひと駅。一駅だけだ。

私は、彼の顔をそっと見上げた。
彼は日に焼けた細面の精悍な顔つきを、ちょっと強張った面持ちで、私を見下ろした。
私は、彼の腕の辺りへオッパイをくっつけた。
私はバッグを押さえていた手を片方外して、彼の股間を、そっとさわってみた。
ビク、っと彼が一瞬動いたけれど、手の甲をくっつけて柔らかく押す。
彼の手が、腕組みをするようなフリで、私のオッパイにふれてきた。
下側から手を添えて、前のボタンを開いているジャケットの内側で、そっと下乳を弾ませるようにしてくる。
(あ、揺れてる…)
電車の振動と大差ないくらい軽い手触りではあったけれど、確かに彼の指先で、私のオッパイが弾んでいた。
私は、彼の股間にふれる手を返して手の平で包むようにし、彼の手と同じくらい軽く緩やかに、撫でさすっていた。
彼の口から少しだけ吐息がこぼれ、彼の指先が、私の胸の中心を探してオッパイを這った。
その指が、少し震えているような気がした。

そして電車が駅に着き、私は彼から離れ、人の流れに飲み込まれて電車を降りた。

会社のトイレで、私は自分の股間の濡れ加減にちょっと驚いた。
あんな他愛もない、指先もろくに動かせないようなぎこちない愛撫だったのに、私の股間はかなり潤っていた。

最初は正直、ネットへ書き込みして適当にメールでもやり取りして、それで発散しようと思っていた。
まさか、本当に会うことになるとか思っていなかった。

少しだけ、私の中に、あのまま電車に乗っていたらどうなるだろう、という思いはある。
もし今度はブラをせずに触らせてあげたら彼はそれにわかるだろうか、もし下着をつけずにスカートの中をさわらせるようなことをしたら、どこかへ引っ張っていって「おちんちん出して」などと言ってしゃぶってあげたりしたら…
そんな風に思い描いたりもする。
痴漢というより、自分が痴女になったような光景を、ちょっぴり考えたりもしてしまう。
けれどあれ以来、今のところ、私は車両を変えて電車に乗っている。

続編:痴漢、してくれませんか。2