夏休み、義は旦那を残し、であるの住む家に来ていた。
わんぱく盛りの×歳の甥は幼い頃から自分たちに懐いており、○歳年上の娘のことも大好きなのだ。
夏休みに入る直前、運悪く怪我をした旦那は、動けない身体では息子の相手はできないと義の家に行くことをすすめたらしい。
俺はこの義弟の判断に感謝していた。
炎天下、活発な甥の相手は楽ではないが、その傍を離れない義の姿が視界の端にあるだけで、俺は幾らでも甥の相手を引き受けた。
まだ小さい甥に手を焼く義、その身体を屈めるとき、大きく開いた胸元から望む豊満な乳房の谷間が俺の目を楽しませるのだ。
3?歳、背は低く、スレンダーな義だが、その胸は形良くツンと上向きに突き出していた。
細い身体のウエストの辺りは俺の太もも程もない。
後姿を見れば小さながぴったりとしたジーンズを張り上げている。
快活そうで、しかしどこか上品な表情、そして華奢であるのに豊満な身体というアンバランスが俺の劣情を絶えず刺激していた。
この休み、俺はある決意をもって、ねっとりとした視線を義に注ぎ続けた。
時折、胸元を手で隠す仕草、義の態度で、俺の視線が意識されていることがわかった。
以前なら、そんな視線はわからないようにこっそりと注いだものが、俺は敢えてその視線を隠そうとはしなかった。
が娘と寝室に入って一時間、俺は居間で一人の晩酌を居間で続けていた。
もちろん、心中はそれどころではない。
本当は義着替え下着を肴に劣情を研ぎ澄ますつもりであったが、明日帰ることもあり、脱衣篭の奥に義下着は隠されていなかった。
まあいいや。
無いなら直接嗅ぐだけだ。
俺の顔に下卑た笑みが浮かぶ。
夜這いをかける。
それが俺の決意であった。
ぎくしゃくしようとも、明日になれば帰ってしまうのだ。
それに思いの義のことだ。
きっと騒ぐことはできないだろう。
計算高い俺はそう都合よく思っていた。
俺は考えれば考えるほど充血してしまう肉棒を扱きながら、義の眠っている部屋のドアを睨んだ。
さて、いくか。
俺はソファからその大きな身体を持ち上げた。
全身が心臓になってしまったかのように鼓動が咽の奥を締め付ける。
忍び足で歩くと、汗をかいているのか足の下が床に張り付きペタペタと音を立てた。
俺は荒い息を押し殺し、ドアノブを回した。
ドアの隙間から覗くと、意外に部屋の中が明るい。
甥のためにデスクライトを点けているのだろう。
だが、そのおかげで部屋の中は容易に見渡せた。
畳に二つの布団が並んで敷かれおり、片方には幼い甥が可愛らしい寝顔で無垢な夢を見ていた。
その横には、短い部屋着に身を包んだ義が、その妖艶な身体を折り曲げ寝ていた。
線の細い義の肢体をコットン地の柔らかそうな生地が包んでいる。
そのため、引き締まった腰の括れや形の良い小さなお尻のラインは見えなかったが、その豊丘はゆったりとした夜着の上からもはっきりと見て取れた。
俺は獲物に忍び寄る肉食動物のように部屋の中に滑り込むと、その足下へと這い寄っていった。
布団の上に手を付くと、糊の利いたシーツががさがさと音を立てたが、俺の欲望にたぎった耳には気にならない。
目の前に義の小さな足が二つ並んで転がっている。
引き締まったふくら脛から爪先へのラインが無防備に目の前にあるという事実に、俺の股間の物はたぎるのであった。
俺はその爪先へとそっと唇を寄せた。
意外にしっとりとした肌が俺の唇に触れた。
そのまま舌を伸ばし足の甲を舐め上げる。
すると、突然、布団が捲れ上がり、寝ていたはずの義が上体を起した。
「なに?」意外、不安、怯え。
色々な感情が綯い交ぜになった声が震えていた。
俺は意外に早く気付かれてしまったと思ったが、ここで怯むわけにもいかない。
俺は義の目を見つめていった。
「俺、○○ちゃんのことが好きなんだ」 まずはジャブだ。
「何言ってるの」義は、呆れ、困ったような、そしてどうしようもない息子に言い聞かせるように言った。
そして少し考えてから、「そんなこと言っちゃダメ」動転しているかと思えば、意外に冷静な言葉に俺は内心舌打ちをした。
うやむやのうちに乗っかってしまうつもりが、これでは話合いになってしまう。
だが俺は夜這い初心者である。
あろうことか義に正面から向き合ってしまった。
しかも正座してしまった。
こうなっては動くこともできないし、押し倒そうにも抵抗も大きい。
隙を伺うように俺は必死に言葉を繋いだ。
だが、とっさに思い付いたのは、及んだ行為の続きであった。
「もう我慢できないんだ。お願い、足だけでも舐めさせて」何言ってるんだ俺! 時間稼ぎとはいえ、飛び出した言葉に暗然とした。
足からなんていくんじゃなかった。
「そんなことできるわけないでしょう」「お願い、一回だけ」とにかく、何とかこの場を盛り上げろ俺。
「ダメ」  嫌ではなくダメ、これは彼女の思い遣りなのだろうか。
そんな思いが熱くなった頭を過る。
「おちゃんに言いつけるよ」「いいよ、好きにしてくれ」「もうっ、そんなこと言えるわけないでしょ」 そうだ、言えるわけない。
俺は卑怯ものだ。
「もう我慢できない。だからお願い」「そんなこと言わないで。もう来ないよ。そんなこと言うんだったらもう来れない」全ての会話が息を潜めて交わされていく。
「そんなこと言うなよ。○○ちゃんのことも、甥のこと俺大好きだし」い、いかん、いい義兄が顔を出してしまう。
「だったらもうこんなこと止めて、おちゃんが起きちゃう。部屋に戻って」俺は必死に粘る。
「できない。ここにいる」「もう、お願いだから戻って」「いやだ」「じゃあ、朝までこうしてるの?」「それでもいい」 ああ、もうだめだ……。
「ねえ、もうよそう。今なら全部無かったことにしてあげる」「無かったことになんかできない」 それから終わりの見えない押し問答が続いた。
「私、もう眠いから寝かせて」 俺は自分の作戦が失敗に終わったと思った。
だが、最悪、あの魅惑のオッパイだけは触れておきたいと、最後の切り札をだした。
「わかった、帰るよ。でも、最後のお願いに抱きしめさせて」ビクッと義の顔に緊張が走った。
「変なことしないから」やや顔を引き攣らせつつも、義は言うのだった。
「これで……お終いだよ……」「わかった」俺はじっと動かない義の身体の後に回ると、そのあまりに華奢な身体に太い腕を回した。
ブラジャーなどには包まれていない剥き出しの乳房が二の腕に触れる。
おお、すげえ、あ、これ乳首だ。
俺は手首に触れた乳首を楽しむように腕をスライドさせた。
「んっ」腕の中の小さな体に緊張が走った。
「ねえ、苦しいよ」「あ、ごめん」俺は二の腕に残る乳房の量感とぽっちりとした乳首の感触だけを噛みしめて、義の身体から離れた。
そしてその小さな肩に手をかけて言った。
「ありがとう」俺のばか……でも、レイプはできないし……。
「うん、いい。お休み」「うん、お休み、ごめんね」「大丈夫、お休み」俺は暗鬱な気持ちで2階にある自室に部屋に戻った。
階下では義が洗面所に行く音が聞こえていた。
爪先や首筋にキスしたからなぁ。
洗ってるのかなぁ。
それでも俺は、義のオッパイを思い出し、たぎった欲望を吐き出すのであった。
翌日、義は甥とともに何事もなかったかのように振るまい、帰っていった。
別れの時の目配せ、おちゃんを頼むよ。
そう言っていたのだろう。
その日の夜、と話をしていて、義と一緒にいったスーパー銭の話になった。
うちのは胸が小さく、うちの娘もそれで慣れていたのが、義の胸を見たとき、二度見して驚いたというのだ。
ああ、娘に変わりたいという思いを秘め、慎重に言葉を選ぶ。
「でも女の人って子供産むと乳首がでかくなるよね」「ほっといて。でもあの子、出てないんだよねぇ。引っ込んでんの」「マジで!?」驚く俺に、は意味あり気に笑う。
「あなた、胸の大きい子、好きになったもんね」「ま、まあな……無い物ねだりってやつ」「ばかっ」3?歳の義への俺の思いなど気付く訳もなく、は快活に笑う。
ひじ鉄をくらいながらも、俺の意識は昨晩の義の胸の感触に集中していた。
あれは……立ってたのか?そう言えば、俺、お願いなんてして、強引に押し倒したりしなかったよな。
万が一でもほんの少しでもさせてやろうという気持ちがあったとしても、お願いされて許せる関係ではない。
今となっては確かめようもない。
だが、もし今度、また旦那をおいて家に来たときは、確かめるつもりだ。
からの携帯にメール。
旦那と喧嘩した。
もしかしたらまたおちゃんのとこに行くかも。
待ってます。