高校の時の友達が3人、泊りがけで遊びに来た。
僕はその3人が苦手だった。
イジメと言うほどではなかったと思うが、3人は僕の事を明らかに格下
扱いし、からかって楽しむような奴らだからだ。
本当は嫌だったけど、3人がどうしてもと必死に言ってくるので仕方なく3
人が泊りがけで遊びに来ることを了承した。

 嫌な予感はしていた。
3人は僕の部屋に来るなり、「お姉さんは?」と聞いてきた。
その時は何の違和感も感じずに、「まだ大学だと思う。」と答えた。
 3人が僕に賭け麻雀を誘ってきた。
僕は嫌だったが断れずに賭け麻雀をする
羽目になった。
不思議なくらいに負ける僕、後から考えれば、3人は通しをやっていた
に違いない。
僕の財布の中身の1万3千円はあっという間に無くなったので、「もうお金
が無くなったからやめよう。」と言ったが、「賭ける金が無くなったら、着
ている服を脱いでいけ!」と言われ、仕方なく賭け麻雀を続けた。
僕はまたあっという間にパンツ1枚になってしまった。

クスクスと含み笑いを堪えられずにいる3人に対し、おかしいと思いつつも
何も言えずにいた僕も情けなかった。
最後の勝負にもあっさり負けて、「パンツを脱げ!」と言われたが、それは
流石に恥ずかしかったので、「もうこれ以上は脱げないから許してくれ。」
と頼んだが、3人は無理やり僕のパンツを脱がした。
僕は半泣きで抵抗したが、3人に押さえつけられて、股間を晒された挙句、
面白半分にデジカメで撮影までされた。
3人は腹を抱えて笑い転げた後、「次の勝負にお前が負けたら、今度はお
さんの裸を見せろ!」と、頭がおかしいんじゃないかと思うような事を言っ
て来た。

 3人が僕の家に来た魂胆はそれだった。
当然、「そんな事出来るわけ無いだろ!」と、きっぱり断ったが、3人はデ
ジカメに映った僕の股間を見せ付けて、「この画像、顔つきでネットに晒す
ぞ!」と、本気か冗談か判らない様な脅しをしてきた。
しかし、この脅しは僕にとってかなり効果的だった。
その場から逃げ出したい気持ちのまま、震える手で麻雀勝負をする僕。
イカサマをする3人に勝てるはずも無く、あっさり負けた僕は、の裸を見
せると言う要求を聞くしかなかった。
 3人から、の裸を見る方法は『盗撮』と説明された。
脱衣場にビデオカメラを隠して盗撮すると言う方法。
「まぁ、あんまり上手く映らないと思うけど、頼むよ。」
という映ればラッキー的な作戦だったので、僕も『映らない可能性もあ
るのかな・・』と、少し軽い気持ちで引き受けた。
 夕方頃、が帰ってきた。

は帰って来てから一回シャワーを浴び、翌朝、もう一回シャワーを浴びて
大学に行く。
だから、が帰って来て自分の部屋に入ったと同時に、3人はタオルにくる
んだ録画中のビデオカメラを脱衣場に隠し置いた。隠す場所は予め下見をし
て決めていた。
そして、が自分の部屋から出てくる前に、作業を終え僕の部屋に隠れるよ
うに帰ってきた。
「後は上手く映るのを祈るだけだ。」
3人がクックックと、いやらしく笑いあった。
『どうか、上手く撮れませんように!』僕は3人と反対の事を祈っていた。
 が自分の部屋から出て風呂場に向かうのが、僕の部屋から、物音で分か
った。

「いよいよだぜっ!」と、緊張しあっている3人と、罪悪感にさいなまれ始
めている僕。
『もしカメラが見つかったら、こいつらにの裸を見られずにすむが、
僕を見る目が変わってしまう・・・どうか、盗撮はバレないまま、上手く映
りませんように・・・』僕はそう祈っていた。

僕の部屋のドアを少し開けると、シャワーの音が聞こえた。
「よしっ!成功だっ!!」と喜び合う3人、僕は結果はどうであれ行われて
しまった盗撮行為に罪悪感で一杯になっていた。
シャワーの音が聞こえなくなり、しばらくしてドライヤーの音が聞こえ始め
た。
僕は3人に急かされ、ビデオカメラの回収を命じられた。
足取りも重く、階下に降り、の様子を見ると、は簡単にドライヤーを終
え、生乾きの髪をバスタオルで押さえながらリビングのソファーに腰掛けて
いた。

僕はと言葉も交わさず脱衣場に行き、タオルに包まれたビデオカメラを小
脇に抱えて自分の部屋へそそくさと帰っていった。
「よし、よくやったっ!こっちに渡せよ!」と、ビデオカメラを3人に取り
上げられ、「部屋の鍵をかけてカーテンを閉めろ!」と命令され、素直にそ
の言葉に従った。ビデオカメラと僕の部屋のテレビを接続し、撮影されたシ
ーンの再生を始め上映会が始まった。
 テレビ画面に映る脱衣場の風景、レンズが下から斜め上に向けられている
のが分かる。
僕はその風景を見て絶望的な気持ちになっていた。
絶妙なアングルと、被写体との位置関係、ここでが服を脱げば絶対に全て
が映ってしまうと分かったからだ。
3人は待ちきれないとばかりに、の姿が映るまで早送りをする。
テレビ画面に人影が映った瞬間、再生速度を普通に戻す、テレビ画面には白
いブラウスに紺色のスカート姿のが映し出されていた。

「おおおっ!」と3人が軽く期待の声を上げた。
テレビ画面のは、足元にまさか録画中のビデオカメラが隠されている等と
は露にも思っていない感じで、バサッバサッと長い髪を少し振って、ブラウ
スのボタンを手早く外し始めた。
 録画中のビデオカメラの前でストリップが始まった。
「いいぞー、脱げ脱げっ!」と、テレビ画面に卑猥な野次を飛ばす3人、
がブラウスを脱ぎキャミソールとスカート姿になる、は当たり前だが、何
の躊躇いも無くスカートのフックを外し、ファスナーを下げてスカートをス
トンと足元に落とした。
キャミソールと下着姿の、下から斜め上を狙うレンズは、キャミソールの
中のパンティを映していた。
「オイオイオイ、キタね、キタねっ!」と、3人のいやらしい目がテレビ画
面を凝視している。

3人の卑猥な視線に晒される事など考えもしてないは、3人の欲望に答え
るようにキャミソールを脱ぎ、下着姿になる。
そして、の右腕が後ろに回りブラジャーのフックが外された。
 僕は、に対する裏切り行為と、3人がの事をエロい目で見ている事が
許せなかったが、どうする事も出来ずにただ、「カメラの方に向かないで
っ!」と祈る事しか出来なかった。
しかし、「やったぜっ!ばっちりオッパイ丸見えじゃん!!」と言う歓喜の
声に、僕は罪悪感から泣きそうになってしまった。
テレビ画面には、丸い乳房が晒されており、乳首までしっかり確認できた。
綺麗な体してんじゃんっ!オッパイ柔らかそ―っ!」
そんな3人の卑猥な感想の最中、はスッとパンティを下ろし、おを晒し
て、全裸になった。
全裸になったは急いで風呂場に姿を消したので、陰毛はほとんど確認でき
なかったのが救いと思っていた。
「大成功だなっ!」「凄っえよ、マジ撮れてたぜっ!」「モロ見えっ!」 
3人は口々に盗撮の成功を喜び合いながら、ビデオカメラを早送りする。
そしてまた僕は愕然とする。

「見ろよっ!アレっ!すっげ―っ!」
テレビ画面にはシャワーを追え風呂場から出てくる全裸が映し出され
た。しかも正面から。の恥毛が3人に晒された。
は濡れ髪を拭き、体を拭き、用意してきた下着を着けて、家着を着て脱衣
場を後にする。
その一部始終をビデオカメラはしっかりと撮影していた。
「いやぁ、いいビデオが撮れたな。」「こりゃぁ、何回でもヌケルぜ!」
と、盗撮ビデオの余韻に浸りながら感想を口にする3人。

そして3人が僕の方を見て、「この盗撮ビデオ、お前のお姉さんに見せてや
ろうか?」と、訳の分からないことを言い出す。
「ショックだろうな、弟に売られるような事をされたと知ったら・・・」
僕はその言葉を聴いて目の前が真っ暗になるのを感じた。
 最初からそこまで考えていたかは分からないが、3人の本当の狙いは次の
段階に移っていた。
「俺、どうしてもお姉さんのオッパイ直に揉みたいんだけど。」
3人が笑いながらふざける様に、僕を脅迫してきた。
「俺は乳首を吸いたいんだけど!」「俺は・・・ぶち込みたいっ!」
3人は堪え切れずに笑い出しながら、冗談とも本気とも取れない脅迫をして
きた。
しかしそれは冗談ではすまなかった。

「お前のちゃんとSEXさせろ。」
3人はその本性を剥き出しにして僕を脅迫してきた。
僕が首を横に振りながら、「そんな事できる訳が無いよ・・・無理に決まっ
てる、そんな事したら・・・警察に捕まるよ・・・。」と、怯える様に拒否
をすると、3人は盗撮したビデオカメラをチラつかせながら、「・・・お
前、よく断る事が出来るよなぁ・・・お前のちゃんの裸の映像を近所や、
ちゃんの大学にばら撒くぞ、それでもいいのか?」と、脅迫をしてくる。
僕がうつむいて何も言えずにいると、「あ―あ、可哀想なお姉さん、弟のせ
いで全裸の映像を見も知らずの色んなスケベ男に見られてオナニーのオカズ
にされちゃうんだ、ヒサ―ン!」と、先を予見してを哀れんで見せた。
「それプラス、お前の粗末なチンポの画像もネットに晒してやるよっ!」
と、脅迫に追い討ちをかける。

 僕の頭の中は真っ白だった、何も考えることが出来ない、ただその場から
逃げ出したい気持ちで一杯だった。
僕には何の解決策も打開策も想い浮かばずに、3人にお願いをする事しか出
来なかった。
「・・・SEXなんて・・・絶対無理だよ・・・さんがそんな事させる訳
が無いから・・・。」
僕がそう3人に言うと、3人はニヤリと笑って、「平気、平気、これ使
えば全然OK!」と言って、ポケットからクシャクシャになったビニール袋
を取り出して見せた。
透明なビニール袋の中には青い錠剤が7,8錠くらい入っていた。
「これ飲ませれば、メチャメチャ深く寝ちゃうから!何やっても起きないく
らいにっ!!」と、青い錠剤の説明をした。

「いいか、よく聞けよ・・・お前が俺たちの言う事に逆らったら、ちゃん
の裸の映像が世間に出回る事になるんだぞ!」
「どんな事になるか想像できるだろ?・・・・何にもしていないお前の
ゃんが、見た事も無い男たちからスケベな扱いを受けるし、友達や彼氏から
どんな眼で見られるか・・・」
「その盗撮に協力したお前に対する恨みもハンパねぇぞ、今のままの生活は
100%出来なくなる!親父さんやお袋さんからも変態扱いされるだろうし
な・・。」
「しかもお前のチンポの画像がネットでばら撒かれる!」
 最悪な行く末を具体的に説明してくる3人。
「だけど・・・お前が俺たちに協力してくれりゃ・・・・そりゃあ、お
んはエッチな事されるけど、薬で眠っちゃってるから、自分が何されたかな
んて分からないし・・・結果として誰も傷つかないし、俺達は気持ちがいい
し!万々歳じゃんっ!」
 僕にとっては辛くて苦しい決断だった、だけど、選ぶ道は一つしか用意さ
れていなかった。

僕に3人の要求を断る事なんか出来るはずが無かった。
 今の生活を壊してはいけない、その為にはさんに犠牲になってもらうし
か手はなかった。

 僕は小さく「・・・わかったよ。」と言ってうなずいた。
3人は顔を見合わせてニヤリと笑いあい、握手をし合っていた。
そして僕に協力させる事を指示し始めた。
 実は3人が、泊りがけで遊びに来ている事は、家族には内緒にしていた。
僕の家はそんなにオープンな家庭ではない、来客はどっちかというと少ない
方だと思われる。
だから、3人が泊まりに来ている事は家族には内緒にしておいた方がいいと
僕は判断したのだ。
 夕方頃、お母さんがパートから戻って来て、夜の7時頃お父さんが帰って
きた。

3人から僕に出された指示は、夕食後、就寝前のタイミングで薬を両親と
に飲ませるという事。
その時間が来るまで、僕は3人と僕の部屋で待機させられていた。
 7時過ぎに、夕食をとる。
僕は家族と会話を交わさないように、テレビのバラエティ番組を一心不乱に
見ながら夕食を食べた。
普段と変わらない、の笑い声や話し声が耳に入ってくる度に、僕は罪悪感
に締め付けられる思いだった。
僕は一気に食事を済まし、家族に見つからないように、3人に頼まれていた
をコップに入れて2階の僕の部屋へ戻っていった。

「ごくろうっ!」そう言われて、熱入りのコップを渡すと、3人は小さな
プラスチック容器に熱を注ぎ、蓋をして思いっきり振ってシェイクした。
それは、粉末状にした薬を熱に溶かし水溶液を作る作業だった。
 事を実行するまでの時間、3人は盗撮ビデオを繰り返し見たり、にどん
な事をするか話し合ったり、ジャンケンして順番を決めたりしていた。
 
 夜の10時を回る頃、「おい、そろそろいいんじゃねぇか?」と、僕に実
行の指示が下された。
僕は睡眠薬入りの小さなプラスチック容器を渡され、それをポケットに隠し
て1階のリビングに行った。
 リビングでは、お父さんがソファーに座ってビールを飲みながらテレビを
見て、お母さんがその横に座り、床に座っていると話をしていた。
僕は台所でコップを取ってリビングに行き、「お父さん、僕もビール飲んで
いい?」と聞いた。

普段ビールを滅多に口にしない僕の言葉に、お父さんは少し驚いたような顔
をして「おお、いいぞ。」と少しうれしそうに僕に注いでくれた。
僕は返杯をするためにビール瓶を手に取りお父さんのコップにビールを注
ぐ。
「あれ、もうビール無くなるね、もう1本出してくるよ。」と、冷蔵庫に向
かおうと立ち上がる。
その時に、「お母さんと、さんにも何か飲み物持って来ようか?」と、さ
り気無く振ってみた。
すると、「どうしたの?優しいじゃん。 だったら私もビール頂こうか
な。」と、が答えた。
「・・・・分かった。・・・注いで来るよ・・。」
僕は出来るだけ平静を装いながら返事をし、台所へ向かう。
冷蔵庫を開け、ビール瓶を取り出し、栓を抜く。
そして、リビングの家族の様子を伺いながら、陶器製のコップを3つ用意
し、それぞれに睡眠薬の青い水溶液を入れた。

3人から予め受けていた指示通り、のコップに両親よりも多く、約2倍の
量の水溶液を入れて、コップの半分くらいまでビールを注いだ。
そして、3つのコップを持ってリビングに戻り、お父さんと、お母さん
にコップを渡した。
 お父さんもお母さんも少し驚いていたが、「せっかくだから全部コップを
そろえたよ。」と言って、納得させた。
簡単に乾杯をして、みんながビールを口にする。
お父さんも、お母さんも、も、みんな睡眠薬が入っている事に気がつく事
無くビールを飲み干し、無くなると、僕に「ビールを持ってきて。」と、頼
んできた。

30分くらいの間にお父さんはビールを3杯、お母さんは2杯、も2杯の
ビールの飲んだ。
元々、お母さんも、もビールに強いわけではない、ほんのりと顔を紅潮さ
せて、軽く酔っている様だった。
 変化は結構早く、15分位経ってから現れた。
お父さんも、お母さんも、も、眠たそうに目を擦り、ウトウトとし始め
た。
お母さんが、「・・・今日は疲れたのかな、・・もう眠たいから寝るわ。」
といって、寝室に姿を消した。その後を追うようにして、お父さんが無言で
寝室に消えていく。
はテーブルにもたれ掛かるようにして、何とか体勢を保っている感じだっ
たが、我慢の限界が来たのか、「・・・私も・・もう、寝よっと・・。」
と、フラ付きながら階段を上がって、自分の部屋に入っていった。

 僕は静かになったリビングに佇んで迷っていた。
何となく両親の寝室を覗くと、お父さんもお母さんもベッドに潜り込んで、
グッスリと眠っていた。
『・・・すごい効き目だな・・・』と、心の中で思った。
僕はリビングの電気を消し、静かに2階に上がっての部屋を覗いて見た。
暗い室内、ベッドに眠るの姿があった。
 僕は大きく深呼吸をして、覚悟を決めた。
自分の部屋に帰ると、3人が一斉に僕を見て、「どうだ?」と聞いてきた。
「・・・みんなに薬を飲ませたよ。・・・」と、呟くと、3人は声を出さず
にガッツポーズをした。


目の前で犯された1  2