夏の、ものすごく暑い夜のことでした。
仕事で遅くなり、会社の後輩Bを連れて家に帰りました。
後輩の家は電車と徒歩で2時間近くかかるのです。
私の都合で遅くまで付き合わせてしまったので泊まってもらうことにしたのです。
翌日は休日でした。
私は自宅にあらかじめ電話を入れておいたので妻が食事と酒を用意していました。
6畳の部屋に夏物の座布団が敷かれ、後輩Bの座る所の風が良く行くように扇風機が回っています。
エアコンは不調で停まっていました。
この後輩Bはデブでガサツで使えない奴です。
私は3才年下の27才になるこの男をはっきり言って嫌いです。
「悪かったな」
私は謝りながら食事とビールを勧め、ねぎらいました。
2DKの狭くて古い賃貸マンションです。