・・・もう誰も信じられません。
自分すらも・・・。
数年来の友人と夜通し飲み明かす約束で出かけたものの友人が急に具合が悪くて来れなくなり、私は家に帰りました。
すぐには家に入らず私は庭のベンチに腰かけました。
庭作りが好きな私達家族で丹精込めて作りあげた庭でぼんやりするのが好きだったからです。
しばらくすると主人と私の実母の声が聞こえてきました。
何気に聞いていた私は凍りつきました。
「隆弘さん!どうしたの!何するの!」
「いやっ!駄目!」
私は立ち上がり窓から中を見て呆然としました。
主人が母を後ろから、しっかりと抱きしめているのです。
「隆弘さん!やめなさい!具合でも悪いの!」続きを読む