「ねぇ?、お兄ちゃ?ん」「ん??」 首に巻きつけられた細い腕と、耳元で囁く甘い声。
半ば眠りに落ちようとしていた俺は、抱きついてきた妹によって現実へ引き戻された。
「どうした?」「んふふ……お兄ちゃん、ちょっと目ぇ瞑って?」「え?」 よく分からないが、とりあえずまぶたを閉じる。
次の瞬間、俺の顔の目の前に何かが覆いかぶさってくる気配を感じた。
かすかにアルコールの香る吐息が、俺の頬をくすぐる。
「おい……?」 と、開きかけた口に、柔らかくて湿ったものが押し当てられる。
「んっ!?ん、んん?……」「んちゅ、ちゅっ、むぅぅ……ん……ぷはっ」「なっ!?な?」 キス……された?妹に? 俺は頭の中が真っ白になって、とんでもないことをしてきた妹を呆然と見た。続きを読む