とあるゲーセンで音ゲーにハマってた頃のお話です。

数年前、趣味も何もない自分は何もする事がなく、

『仕事→自宅→仕事』

の永久ループをしてました。

毎日つまらないなーって思いながら働いていたら、友人から飲み会の誘いがあり、趣味皆無で暇人な俺はホイホイついてった。

飲みメンツを待つ間、時間潰しにとゲーセンに友人と寄った。

友人A→マッチョなのでゴリラ。

友人B→モヤシ。

この時はプリクラ撮ったり、UFOキャッチャーやったりしてたんだけど、途中モヤシが某音ゲーが上手いらしいという話題になり、やらせてみる事になった。

見て驚愕した…フルコンボやスコアも、最高スコアを維持してた当時は全くわからなかったけど、ギャラリーが出来るくらい凄かったらしい。

(こいつ動体視力おかしいんじゃねぇか?)

とか思ってた。

今じゃ理由も凄さも分かるけどww

んでモヤシが俺らに

「教えるからやってみれば?」




っと言って来たのでやってみた!

ゴリラと俺は

「ワケわからんけど楽しい!」

と言って、その日は何度もやって飲み屋に行った。

飲み屋では当然ながら音ゲーのお話にもなり、

モヤシ「今度フリープレイのお店あるから練習しにいかない?」

と言われ、やる事ない俺は二つ返事で

「いくいく~!」

ってノリノリで言いました。

ゴリラは乗り気じゃないみたいでスルー。

その日は酔っぱらって電車逃し、夜中にタクシー乗って解散!

翌日モヤシからメールが来ました。

モヤシ「今度空いてる日いつ?」

みたいな内容だった。

その時は仕事もしてて、飲んだ時のお話だったのであまり乗り気じゃなく

「週末なら」

と送って仕事に戻った。

そしてすっかり忘れてた週末に連絡が来て、

モヤシ「フリープレイの予約取ったからおいで~!」

と言われ、めんどくさいながらも約束したし行くか~っとダラダラゲーセンに向かった。

到着後、取り合えず少しやって帰るか~っと軽い気持ちでいたら、モヤシが女に囲まれている事に気付いた。

(モヤシってモテないよな?なんだあの逆ハーレムは??よしっ俺もガチでやろう!)

って感じでその日の内に低難易度の、まだやってない曲をいっぱい触った。

正直何で音ゲー始めたかと思うと下心でした。

まさかそれであんな事件に巻き込まれるとも思わず。

ゲームを仕事終わりや休日にいっぱいやった。

やり込んでるうちにライバル登録機能があるのに気付いた。

スコア(某音ゲーで表すとGREAT→GOOD→POOR→BAD)の4段階正式にはGREATの上にjustGREATがあり、光るのでピカグレなどと呼ばれてます。

出来るだけピカグレと呼ばれるのに近い判定を出すと高スコアが出ます。

ミスカウント曲の譜面数(ノーツと呼ばれる)を出来るだけ少なくする。

無ければフルコンボと呼ばれる。

そういった上記の物を競い合うシステムがライバル登録です。

当時はちょうど同じくらいのライバルもおらず、1人でずっとやってた。

でも色んな曲を触ったり、ランプ埋めたりしてるのが楽しかった。

ある時ゲーセンが新作出だとかで混んでいてうんざりしていて、

「帰ろうかな…」

と思っていると声を掛けられました。

可愛い女の子だった。

見た目はフワフワした感じの服装で、いかにもポップンとか好きですみたいな女の子でした。

以下ポプ子。

ポプ子「あの~いつもやってますよね?実力近そうなんでライバルしても良いですか?」

俺(キッタァーーーーーーー!!!ついにモヤシの立場到来!)

「良いですよ!負けないですよ!」

みたいな感じでした。

その日は

「あの曲難しいですよねー」

とか

「それ出来るの?凄い!」

みたいな会話で番号も聞かず解散。

番号聞いとけばよかったなーとか思って、ポプ子でお家帰って2回くらいオナニーした。

その後も行きつけのゲーセンに行くと、度々ポプ子と会った。

ゲームの話ばかりしていたが、ある日ポプ子が俺にこう言ってきた。

ポプ子「ねぇねぇ!俺君!良かったら今度遠征しない?近場で良いから!」

俺「いいよー!!2人とも恥かかないレベルだし、筐体スコア潰しにいこーぜ!」

みたいなノリだった。

遠征とは、各ゲーセンに置いてある筐体でプレイすると遠征数が記録カードに記録に残ります。

昔はこれで新曲を解禁できたりしました。

今も名残りで遠征は残っているけど、記録に残るだけで何の効果も発揮しません。

(現在は筐体内トップスコアはありません)

その時初めて連絡先を交換した。

そしてポプ子に初めて名前を聞いたら

ポプ子「今まで通りのカードのHNで呼ぼう」

と提案があった。

この時少々疑問に思ったが、まぁゲームで知り合ったしあまり深く突っ込むのも変だし、その場の雰囲気に合わせて聞かなかった。

その日、初めて1つの筐体で2人でプレイをした。

俺1P側、ポプ子2P側。

難しい譜面が来るとポプ子が体を動かしたりして肩と肩が軽くぶつかったりするのに興奮してゲームどころじゃなかった。

その日お家に帰ってポプ子で3回くらい抜いた。

抜いて賢者モードになってる最中にポプ子からメールがきた。

内容は

『今日は2人でプレイ出来て楽しかった!ありがとー!遠征どこ行くか一緒に考えようね』

みたいな内容で、返信に

『うんー!こっちこそありがとう!一駅でいっぱいゲーセンあるとこがいいよね!探してみるね』

って感じでメールを30通くらいやりとりしてその日は寝た。

週末の休みに合わせて某駅周辺に音ゲー設置数が多いゲーセンに正午前に向かった。

休日なのか混んでいて、何店舗か回るうちにお互いお腹が減ってしまった。

ポプ子「お腹空いたね~」

俺「取り合えずお昼御飯でもどっかで食べる?」

ポプ子「そうしよ~」

って感じで某ハンバーガー屋さんに行き、他愛ない話と昼食を食べて幸せを感じていた。

昼食を取った後にゲーセンに向かうと空いていたので、2人でガッツリやった。

当時のポプ子は正直俺より一枚上手で結構負けてた。

(一部の得意譜面なんかは勝ってたけど)

その日ポプ子が豹変する事態が起こった…ポプ子とゲームをしていると段々とお客さんが混んできて並びがキツくなってきた。

5人待ちくらいだったんだけど、次が俺とポプ子の順番って時に順番を抜かされたの。

で、俺は

(あーぁ、あの人順番気付かなかったのかなー)

って思ってる矢先にポプ子ブヂギレし始めて、抜かした人に罵声を浴びせてた。

何が起こったか状況を理解するのに戸惑っていた俺は、取り合えずポプ子を止めてゲーセンの外に連れ出した。

俺「どうしてそんなに怒ったの?たまたま間違えちゃっただけかも知れないじゃん?」

ポプ子「だって~せっかく俺君と遠征来てるのに~時間が無くなっちゃうよ~」

俺「また空いてる時に来ればいいじゃんね!俺は暇人だから気にしないでいいよ!だから怒らないで楽しもうよ!」

みたいな会話だった。

でもこれが悪夢の始まりでした。

そんなこんなで飯食って少し落ち着こうって会話でご飯を食べに行った。

そこで何故かお酒の話題になって飲みに行く事になり、近場の居酒屋に入りました。

お酒はカクテルしか飲んだ事がないらしく、取り合えず俺が好きなソルティードックを勧めた。

ポプ子はグラスについてる塩が美味いと舐め回してた。

正直フルオッキして、関係ないのにトイレに行きそうになった。

1杯目なので俺はビールで乾杯!

~三時間後~

お互いベロベロになってました…ポプ子は既に呂律が回ってない状態。

話が盛り上がり過ぎて、既に気付いた時には終電が無くなっていた。

ポプ子をタクシー乗って送るか~って感じになってたのですが、ポプ子が寝てしまいました。

ポプ子を無理矢理起こし、

俺「もう閉店だって!タクシー乗るよ!出るよー」

ポプ子「帰りたくない。家帰ってもヒマ」

俺「じゃー始発までカラオケで時間潰す?」

ポプ子「うん」

みたいな感じだった。

地元じゃない見知らぬ土地で朝までやってるカラオケ探した。

何故かなかなか見付からず、半分ポプ子を抱えた状態で歩き回るのがしんどくなってきた所で、ポプ子が

「吐きそう」

と言ってきたので背中をさすった。

口から☆12発狂譜面バリのノーツが出てたが、何故か背中をさすっている行為にムラムラしてしまい、カラオケを中止し、近くのホテルで休ませる事にした。

もちろんこの時はスーパーサイヤ人状態。

スカウターが故障するぐらいギンギンでした。

事を終え、無事に朝を迎え、始発で帰る時にポプ子が一言。

ポプ子「ちゃんと責任取ってね」

俺「ごめん…順序間違えた。付き合って下さい」

そんな感じでポプ子と交際が始まった。

内心ガッツポーズ所の騒ぎではない。

散々ズリネタにしていた人と付き合えたのだから嬉しくて仕方ない。

家まで送って朝自宅に帰るとさすがに疲れたのか俺は寝床に倒れこんだ。

その時、携帯を充電器に差すのを忘れてたせいで、携帯の電池が切れていた。

翌夕起床し、携帯の充電器を差して電源を入れると、ポプ子からメールが80件近く届いていた。

最初は

『おーい起きたかー?』

みたいな内容だったけど、

『何で返事がないの?何で電源が入ってないの?遊びだったの?今日いつものゲーセンに行ってるから!』

段々と口調が変わり

『おい!何で返信ないの1人で寂しいふざけんな!』

みたいな内容に変わってった…。

1件1件追う毎に酷くなってく文章。

この時は少し違和感を覚えた程度で、

『電源入ってなくてごめん』

みたいなメールを送った。

当然飲み過ぎでゲーセンに行く元気が無かったオ俺はその日は行かなかった。

翌日仕事も控えていたので、そのメールを送って布団の中でダラダラ過ごしてたらチャイムが鳴った。

玄関開けるとポプ子が居た。

俺「あれー?なんで家分かったの?それより今日ごめんねー」

ポプ子「…………調べた」

俺「えっ…どうやって?連絡してくれれば教えたのに」

ポプ子「前に話した会話からコンビニ近辺に住んでるって聞いたから、ZENRINの地図をブックオフで買って調べた」

俺「えっ……そっか立ち話もなんだからお家上がりなよ!」

ポプ子「何時間ゲーセン居たと思ってるの?」

俺「ごめん…実はあのあと電池が(ry」

ポプ子「フゥフゥフゥ…キィヤァアアアア~」

ってな感じでした。

付き合って間もなくだったし、憧れの子だったので俺が連絡ミスをしたせいでこんな目に合わせちゃったのか…ごめんなさいみたいな感じで事なきを得ました。

んで落ち着いた後に事情を説明すると

ポプ子「早く言ってくれればこんな事にならなかったのに~」

と笑顔で語ってました。

その日を境にかなりの頻度メールと電話が毎日来るようになりました。

最初の1ヶ月は愛されてるな…なんて思ってましたが、仕事の最中でもお構いなしに電話メール攻撃。

『なぜ電話に出ないのか!』

『なぜメールを返さないのか!』

浮気してるのか?』

そして連絡対応が気に入らない日は直接家に来る日々が続きました。

さすがにちょっと精神的に堪えてきたので、話し合いを設けようと思って自宅に呼び出しました。

ポプ子が家に来てまず驚いたのが、行用のガラガラを引いてきた事。

中には私物が詰まってた。

ディズニーのダッフィーとかグルーミーの人形。

後は洋服とか充電器とか。

こいつ俺んち住む気かよって思ったけど、取り合えず話し合いなのでガラガラはスルー。

要点でまとめると、

『仕事で忙しい時は返事が出来ない』

『深夜に連続でメールや電話をされると翌日の仕事に支障が出る』

『皆楽しくやってるからホームのゲーセンのプレイヤーさんの悪口を言うのは止めよう』

上記の事を、ポプ子を傷付けない様に遠回しにやんわりと言ったら、喜怒哀楽全ての感情を2時間足らずで全て出したポプ子。

次の日、俺は仕事を初めて休んだ。

ポプ子曰く、

『音ゲーをもっとやってほしい』

『最近冷たい』

『以前のように遠征したい』

『家にいると寂しくて死にそう』

『ODしそう。ぶっちゃけ私はメンタルクリニックに通ってる』

『親が最悪』

などと繰り返してた。

他にも色々言ってたけど。

で、その時になってようやくポプ子が名前を言いたがらなかった理由が判明した。

家庭から決められた名前(本名)が物凄く嫌で仮の名前で世間に出ていた。

ゲーセンに居る間は賑やかで落ち着く。

でもそんな中、いつも1人で居る俺君なら何でも分かってくれる気がしたそうです。

これは最後の方の手紙で判明したお話ですが。

取り合えず話し合いは完結し、うまくお付き合いを続けてました。

ポプ子も意外と分かってくれたみたいで、メールと連絡の頻度が半分くらいになりました。

(と言っても着信50件とか来てたけど)

ポプ子が色々言ってたけど、1つぐらいは守ってあげよう!と思って、思いきって家庭用の音ゲーを購入しました。

すると半端じゃないくらい上達しました。

(やり過ぎて会社寝坊した日もありましたwww)

んでポプ子が最近俺君上達早いよね。

抜かれそう~って言われました。

この時のポプ子の表情は心底悔しそうでした。

この頃にはライバルが他の方もおり、他の女性プレイヤーさんや遠征で見かけてライバルしてくれた方もいらっしゃいました。

ポプ子は正直な話、ゲーム上の成長が止まっていた。

それもそのはずで、ポプ子は高難易度の曲などは触らず、得意な曲のフルコン、スコア詰めなどばかりしていたのだ。

だから家庭用を持った俺とは一気に差がついていった。

ゲーセンでポプ子と一緒にやっていても、ポプ子が出来ない曲ばかりが増えていき、日に日にポプ子が苛立っていた。

ある日、スコア・ミスカウントを埋めていたら、ライバル勝敗が俺432勝、ポプ子12勝みたいになっていた。

まぁでもゲームだし、競い合って楽しむものだし~なんて考えていたら…甘かった!

自宅に帰ると家が荒れていた。

泥棒が入ったのかと思うくらい。

そして一通の手紙が荒れた机の上に置かれていた。

内容は

『最近俺君が上手くなり過ぎて他の人と仲良く話してるのを見てるのが辛すぎます。話も入れないし、寂しい。どーしてあたしの方が先にやってるのに…以下省略』

みたいな内容でした。

ゲーセンでの高難易度の会話が嫌だったのか分からないけれど、苦しい心境に陥ってしまったようです。

とにかく心配になりすぐにポプ子に電話掛けた。

するとある事に気付いた。

ポプ子の着信音が俺の家の中から聞こえる…よく聞くとお風呂場から聞こえる。

まさかお風呂で…っと思い、急いで扉を開けると腕の中腹部よりを切り刻んで、浴槽に血まみれうつ伏せ状態。

急いで救急車呼んで一命を取り止めた。

それからポプ子はODもしていた。

腕の治療が済んだ時点で精神病院に入院した。

その間お見舞い行ったり、他愛のない会話をしたりしてたが、正直俺はポプ子の事が好きだけどこれから先もこういう事が続くならゲームなんかやめたい、と思ってた。

退院したら1度真剣にお話をしようと思いました。

それから数ヵ月後、ポプ子は無事退院しました。

その間ゲーセンは行ってないです。

何だかやる気が起きなくて。

たかがゲームで人1人が死にかけるなんてって気持ちが強くて。

実際ネトゲやり過ぎやデータ消されて死んだ人とか居るみたいですが。

退院後落ち着いた頃合いを見計らいポプ子に相談しました。

親身になって。

『2度とこう言う事はしない』

『楽しんでやろう』

『次に自殺まがいの事をしたらもうお付き合いできない』

そうハッキリと言ったら案外素直に

「うん…」

と言っていた。

安心したし、また2人で楽しめるんだと思って安心していた。

しばし平穏な日々が続いていた……かのように思えた。

『仕事→帰宅→風呂→飯→ゲーセン』

みたいな感じの生活で、気づくとポプ子に付きっきりになってた。

ポプ子は目を離すと危ないなぁ…って思ってたから。

退院後、ポプ子はうちに週5日のペースで泊まっていて、ほぼ同棲と変わらない生活をしていた。

ある日、仕事の部署が変わって荷物を運ぶ事が多くなり、全身筋肉痛の日々でした。

特に膝の負担が酷くポプ子にマッサージしてもらってました。

毎日毎日荷物運びが続くので疲れも溜まり、ゲーセンにあまり行かなくなりました。

ポプ子「最近俺君ゲーセン行かないね…」

俺「仕事で体痛くて遊びいけないね~行きたいのに~」

ポプ子「………」

ってな感じでした。

しかし膝が妙に痛むのに違和感を覚えていた。

ある日お風呂に入ると、膝の裏見て仰天した。

虫に食われたようなプツプツがたくさん出来ていた。

俺「あちゃ~あせもか何かかな~あんまり酷くなるようだったら軟膏でも塗るか~」

って思っていた晩にようやく原因に気付いた。

俺は1度寝ると震度4の地震でもなかなか起きない。

うつ伏せで死体のように寝るのが家でのクマ避け睡眠スタイルなのだ。

発覚したのは蒸し暑かったせいもあり、睡眠がいつもより浅かったのだ。

膝に鋭い痛みが起こりガバッと目を冷まして起きた。

なんだ?っと思い膝を勢いよく触るとポロポロっと何かが複数落ちた。

何だかわからないし暗くてよくわからないから電気をつけた。

膝は汗を大量にかいてるなと寝ぼけながら見てみると、それは血でした。

虫刺されの正体は「安全ピン」だったんです。

もちろんポプ子が私の足元にいて、安全ピンの束を真顔で抱えてました。

ポプ子に問い正すと、

『死なない』

『大丈夫』

『元気になる針治療』

『構ってくれないから』

職場にも電話した』

職場先の人は悪いやつ』

『話も取り合わないし声も聞かせてくれない。以下省略』

全て真顔で言ってた。

こまけぇ事はいいんだよ!って言いたいけど全然細かくない。

大事過ぎる。

何故なら、後日談で

職場の部署が変わったのは、変な女から毎日電話来るからお前を異動させた』

との事www

洒落にならんww

さすがに別れようと思い、タイミングを見て話を切り出した。

その話をした途端に

ポプ子「フゥフゥフゥ………」

俺「…って言う話で、さすがにそれでは付き合えないの…分かる?聞いてる?」

ポプ子「フゥフゥフゥ…キィヤァアアアア~」

ポプ子はその日どっか行った。

俺は後を追わなかった。

次の日仕事もあったので、チェーンをかけて寝た。

床について、2時間くらいしたところで扉がドンドンと鳴り、最初は何故か無視をした。

どうせポプ子だろ?っと思い、布団にうずくまった。

しばらくしてドンドンドンとしつこくなり、つい勢いで

「ハーーーイ!」

と返事した。

しまった!っと思った瞬間に

「夜分にすみません○○警察です!俺さんのお宅ですか?」

っと言われ慌てて家を出た。

警官「○○ポプ子さんをご存じですか?」

俺「はい」

警官「ポプ子さんがこちらのお宅にお住まいでしたか?」

俺「はい」

警官「先程泣きながら何度も相談に来られたんです。こちらの住所を言って。それで警察署の近くで飛び降りまして…」

俺「はい?」

警官「いいですか?落ち着いてください。ポプ子さんが飛び降りたんです」

俺「え…」

俺は警官に聞いた病院に急いで駆けつけた。

どうやらODしてI

can

flyした模様。

意識は飛んでいたが、命に別状はない模様。

何でか分かった。

飛び降りたの2階だったらしいwww

この時、こいつ死ぬ気ないだろって思った。

警官に話を聞くと、俺の家の住所としきりに辛い話をしていたそうで、警官も相手にせず帰らせた所飛んだらしい。

連絡先も分からず困っていたところ、警官が取っていたメモから住所を辿ってウチに来たらしいです。

その後はポプ子入院。

入院してる間に職場で噂が流れ、気まずくなり退社。

噂って怖いね~。

彼女を自殺に追い込んだらしい』

とか、

『あの毎日かかってきてた奴、ついに仕留めたんだって?』

とか言われた。

で、病院からほぼ毎日のように手紙が来てた。

『俺君に会いたい』

とか。

『もうしない』

とか。

最後にお見舞い行ってお別れを告げて、おうちも新居に引っ越してそこで一時的にお話は終わりです。

が!少しだけその後の続きがあります。

ある日、ゴリラいつもと違うゲーセンに行ったんです。

するとポプ子が居る!!やべぇ!!!!

って慌ててると、ゴリラが気を利かせてくれ、ゴリラの胸筋や肩幅で見えないように隠しながら俺を離脱させてくれたんです。

その時ゴリラが一言、

「危なかったなwwまた飛び降りられるとこだったなwwww」

って言ってて不謹慎ながら笑ってしまったwwww

モヤシはゲーセンからパチンコに流れたみたい。

そしてこのお話の最後になりますが、俺が引っ越してかなり日数経ってます。

ポプ子が最初俺の家に来た話を書きましたが、彼女は粘着質な部分があります。

某音ゲーにライバル機能があるのってお話ししたと思うんだけど、ポプ子は今、あのライバル機能を利用して片っ端からゲーセンを移動して記録を見て回ってるんです。(モヤシ情報)

ライバルしてる人、筐体に俺の記録が残ってるか残ってないかなど。

そしてつい先日、引っ越し先の2駅隣のゲーセンで目撃情報があがりました。

俺が見つかるのも時間の問題かと思います。

今度は針じゃ済まないかも・・・って考えたくないけど。